バッテリー管理を考察する

さて車やバイクを乗る人にとって

冬季に心配になるのがバッテリーです。

ちなみにバッテリーメーカーは交換目安を

2年~3年とアナウンスしています。

 

しかし実際はバッテリーの機種や使い方にもよりますが

4年~7年位は持ちます。

 

何故これだけ短期間の寿命を謳っているのか不思議ですが

それはプラグメーカーと同じで

プラグを考察する記事はこちら

 

早目の交換を促しているという事に尽きると思います。

 

ちなみに私の場合は

車のバッテリーだと平均的に5、6年位で交換しています。

 

バイクは3回バッテリーを交換していますが

新車時の純正バッテリーGSユアサ製で4年

2回目も同純正で3年半。

 

3回目は格安バッテリーで6年8カ月。

 

3回目が驚異的な持ちを見せていますが

3回目から冬季にバッテリー充電機を使用していた為です。

これで一冬一度も乗らなくても

バッテリーはフル充電状態を保てます。

 

今は安いですね。

 

私が買った時は安くても1万円はしたものです。

 

またバッテリーの寿命を見極める点で重要な事は

電圧使用開始時期2点です。

 

またその他にもサルフェーションの有無も有ります。

サルフェーションはバッテリー内部、外部に発生します。

 

サルフェーションとは(被伝導性結晶皮膜)と言う意味です。

バッテリーは電気を取り出す際に(放電時)

硫酸鉛が発生して

 

充電時に硫酸鉛が電解液に溶け込むというサイクルです。

このシステムで放電と充電を行っています。

 

それが放電状態が進みすぎたり、長期間放電状態が続いて

充電状態が少なかったりすると

本来電解中に溶け込むはずの硫酸鉛

結晶化して電極版や酷い場合は接続端子に張り付いてしまいます。

 

電極版に結晶化した硫酸鉛が張り付く事によって

電極版の表面積が小さくなる事と

本来電解中に溶け込むはずの硫酸鉛が不足する事によって

放電、充電性能が著しく低下します。

 

この場合は程度にもよりますが

まだ2~3年以内のバッテリーなら

サルフェーション溶解機能の付いた充電機で復活する事が多いです。

(※全ての充電器がサルフェーション溶解機能が有る訳ではありません)

 

▼サルフェーション除去機能付き充電器

 

それが5年以上使用したバッテリーになると

製品寿命とサルフェーションによるダメージで

バッテリーはそのまま死んでしまう事が多いです。

 

外部端子でこの様に粉が吹いてきたら

バッテリーは大きなダメージを受けていると考えた方が良いでしょう。

 

そして電圧を図るにはテスターを使用するのが簡単です。

テスターはクリップ付きでないと不便です。

 

私も安いデジタルテスターを購入しましたが

両手が塞がってしまうので中々うまく使えませんでした。

 

その為写真も取れなかった訳です。

▼これです。

 

そして使用開始時期についてですが

これはお店でバッテリーを交換してもらっても

まず開始時期を明記などしません。

 

そしてバッテリーを交換してから

4~6年も経つ購入記録が残っていない事も良くあります。

 

そこで私が実践しているのが

ホームセンター等で防水ラベルを買ってきて張る事です。

 

KSRにはこんな感じで張っています。

バルカンSはこんな感じです

 

これ意外と便利なんです。

 

バッテリーを見れば一目で何年使用しているかが

すぐにわかるので寿命の判断の参考になるのです。

 

いちいち家の購入記録を引っ張り出さなくても良い訳です。

 

防水ラベルはホームセンターで500円位で売っているので

費用もほとんど気にしなくても良いレベルです。

 

また防水ラベルは必ず外側フィルムが付いているタイプにしましょう。

 

そうでないと湿気や水の侵入でインクが滲んで判読できなくなってしまいます。

 

ちなみにJAFのレッカー要請で最も多いのが

バッテリー上がりだそうです。

以下JAFの一般道レッカー要請順位

1位 バッテリー上がり

2位 キー閉じこみ

3位 タイヤのパンク

 

皆さんも楽しいツーリング中にエンジン始動不能なんてことにならない為にも

普段からバッテリーの状態を把握しておきましょう。

 

 

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