バイク用 リチウムイオンバッテリーを考察

さてバイクのバッテリー

四輪車を差し置いていち早くリチウムイオン化が進んでいます。

 

本田のバイクに純正採用されている

エリーパワー社製リチウムイオンバッテリー

 

▼前回の記事はこちら

バイクバッテリーもリチウムイオン化へ

 

四輪車はエンジンが大きくフライホイールも重い為に

バイクの5倍位のバッテリー容量が必要になるので

 

バッテリーのリチウムイオン化

まだハードルが高そうです。

 

 

バイクに関してはすでにリチウムイオンバッテリーの価格が

大分手ごろになって来ています。

 

▼ CB400SF互換

 

▼ こちらはHONDAが純正採用しているエリー社製


CB400SF純正バッテリー

YTZ10S)です。

 

GSユアサ製で価格は約12000円位ですから

 

大分価格が近づいて来ています。

 

 

ちなみにバイク用リチウムイオンバッテリーに関しては

現在エリーパワー社製リチウムイオンバッテリーが、最も信頼性が高く高性能です。

エリーパワー社製 HY93ーC (1.1kg)

(ホンダのCBR1000RR純正採用)

 

使用環境が(ー10度~65度)とワイドレンジで

本田に純正採用されるだけの事は有ります。

 

価格もその分を反映してか4万円位します。

 

リチウムイオンバッテリー最高峰といえるでしょう。

 

 

そして性能と価格がうまくバランスされているのが

AZ社製リチウムイオンバッテリー

ITZシリーズです。

 

 

しかしITZシリーズは、寒さには弱いという

利用者の意見もあります。



という訳で私もそろそろ

バッテリーをリチウムイオン化しようかと考えています。

 

 

そこでバイクのバッテリーリチウムイオン化

どれだけメリットが有るのかを考えてみたいと思います。

 

 

まずは古女房のKSR110です。

純正バッテリーは

YT4LーBS)です。

 


バッテリー重量は(1.2キロ

これに対応する互換リチウムイオンバッテリー



もっと安いのも有るのですが

定番のAZ社リチウムバッテリー

重量がたったの(500g

 

という事はリチウムイオン化すると

700g)の軽量化が出来る訳です。

 

KSRは元々小型軽量MFバッテリーを搭載しているので

搾った雑巾をさらに絞る様で

大した効果は無いようです。

 

 

次にバルカンSです。

バルカンSの純正バッテリーは

YTZ10S)です。

 

重量は(3.2キロ)です。

 

KSRのバッテリーの約3倍の重さです。

 

バルカンS互換リチウムバッテリー

 

重量は何と驚きの(700g

 

という事はバッテリーをリチウムイオン化すると

 

(2.5キロ)の軽量化!

 

これは凄い!

 

バルカンSの重量が(229キロ

 

つまり1%以上の軽量化は出来るという事です。

 

私のバルカンS

エンジンガードパニアケースを装着しているので

5キロ程度重量が増しています。

 

つまりバッテリーのリチウムイオン化

多少は純正の重量に近づく事が出来そうです。

 

 

まあ正直大型バイクのパワーからすると

数キロ程度の重量変化は

大して意味が無いようにも思えますが……。

 

 

そう考えると

バイクのリチウムイオン化恩恵を最も受けるのは

恐らく250ccクラスではないかと思う訳です。

 

 

KSR、グロム、アドレス等の軽量バイクは

既に搭載バッテリーが極小化されているので

 

バッテリーのリチウムイオン化をしても

1キロ程度しか軽量化できないので

たいして効果は有りません。

 

 

また大型バイクは元々エンジンパワーが大きいので

数キロ程度の重量変化は殆ど影響が有りません。

 

 

という訳で早速

250ccクラスで試算してみましょう。

 

売れ筋のニンジャ250

搭載バッテリーは(YTX9-BS

重量は(2.9キロ

 

 

▼YTX9-BSの互換リチウムイオンバッテリー 

 

 

重量が(700g

 

純正鉛バッテリーとの重量差

2.2キロ

 

 

ニンジャ250の重量が(166キロ

 

つまりリチウムイオン化すると

2.2キロ)軽量化出来るので

166キロ → 164キロになり

重量の1.3%を軽くできる事になります。

 

また低回転域のトルクが細い

250~400ccクラス2気筒~4気筒バイクでは

この軽量化の恩恵を感じる事が出来ると思います。

 

 

またその他に

バイクの車体中央付近に搭載されている

バッテリーを軽量化する事で

 

単純な軽量化だけで無く

バイクの低重心化も進むので

 

車体の安定性や取り回しの軽さにも

好影響となります。

 

 

逆に言うと125ccクラスや

大型クラスのバイクではあまり体感出来る程の効果は

期待できないと思った今日この頃です。

 

リチウムイオンバッテリー対応表

 

 

ITZ5S-FP

50cc~125cc グロム、Z125等

 

 

ITZ7S-FP

125cc~ アドレス125、PCX125等

 

 

250cc~

ITX9-FP ニンジャ250等

 

400cc~750cc

ITZ10S-FP CB400SF、MT07等

 

 

1000cc~

ITZ14S-FP CB1300SF等

 

650cc~

IT12B-FP ニンジャ650~1000等

 

 

ITX14H-FP スポーツスター等

 


ITB12-FP

 

 

ITL9-FP ゴールドウイング、ハーレー等

 

 

▼ CBR1000RR純正採用 リチウムイオンバッテリー

 

▼ CRF1100アフリカツイン純正採用