KSRの純正ヘッドライトは白熱球をしようしていて
その明るさはワーストクラス(最悪)です。
それはつまり原付バイクと同じレベルです。
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純正は白熱球の25Wという低スペックなので
夜間走っていると緊張感が高まります。
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またKSRの場合は配光特性上
白熱球ではロービーム時に極端に狭い集光になり
自転車のライトの様で全体を照らさない配光になっています。
ハイビーム時は全体を照らす配光になりますが
対向車の目も照らしてしまうので、正直使い物になりません。
このヘッドライトの暗さを解決する為に
最も手軽なアップデートが方法が
標準装着されている白熱バルブを
ハロゲンバルブに交換するというものです。
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ハロゲンバルブに変えると同じ消費電力でも
明るさは1.5倍位になります。
またハロゲンバルブに変えると
ロービーム時の配光特性が変わって
光の拡散性が上がるので
これで何とか夜間走る事が出来るレベルになります。
私もハロゲンバルブに変えているのですが
それでも25Wしかないのでやはり暗いです。
またロービームで4.50メートル先を照らそうと光軸を調整すると
今度はハイビーム時に上空を照らすだけの
サーチライトの様になってしまい
仕方なく前方35メートル位を照らすように調整しています。
そこで今流行りのLED化を考える訳ですが
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KSRのヘッドライトを強化する事は
非常に多くのハードルが有ります。
まず1つはヘッドライトバルブの規格です。
KSRのヘッドライトは「PH7」と言う
マイナー規格なので
多くのバイクに採用されているH4とは違い
殆ど全てのまともなLEDライトは、利用できません。
次に仮にPH7を採用しているLEDライトが有ったとしても
KSRはヘッドライトの電気供給に
交流(AC)を使用しているので
殆ど全てのLEDライトは直流(DC)の為に
やはり利用できません。
そんなヘッドライトの悩みを抱えながら
もう10年以上もこのバイクを乗っている訳ですが
そこで最近になってやっと光明が見えてきました。
それはサインハウスというメーカーで
PH7規格で交流対応&低電力の
LEDライトが発売されました。
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有難うサインハウス!
※何と現在は品切れになっています。
これは元々モンキー等のバイク向けに販売されているので
電力が貧弱なバイクでも、しっかりと点灯出来る様に作っている訳です。
値段は少し張りますが
ファンレスで制御回路を内蔵したコントローラーを
使っているのでかなり耐久性は高そうです。
また他のLEDライトは消費電力が
(20~30ワット)となりますが
サインハウスのLEDリボンはたったの12ワット(ロービーム時)
ハイビーム時は(15ワット)
と低電力なので
アイドリング時もライトが消える事無く
安定して点灯し続ける事が出来ます。
早速注文しました。
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箱は高級感が有ります。
肝心のLEDライト部分です。
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しっかりとした作りです。
放熱リボンとコントローラー
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まずはライトをライトケースに取り付けます。
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取り付けるとこんな感じです。
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次に放熱リボンをライト後部に取り付けます。
※必ずヘッドライト後部と放熱リボンの取り付け面に
付属の熱伝導グリスを塗布します。
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それでは次にバイク本体のハーネス側の配線を加工します。
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純正のPH7の受け金具を切断します。
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切断したらその線をギボシのメス側を付けます。
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そしてコントローラーのギボシオス側と
接続して配線は終了です。
以下ヘッドライト配線
ロービーム=赤&黄色
ハイビーム=赤&黒
アース =黒&黄色
ちなみにサインハウスは良心的なメーカーで
ギボシ端子まで全て同梱されています。
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これでライトを点灯する事が出来ますので
テストします。
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ロービームとハイビームを点灯させて
配線が正しく行われているか確認します。
最後にコントローラーをカウルに付属の
接着スポンジで取り付けて
コードをインシュロックでまとめて終了です。
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※ 追記
1カ月後カウルに取り付けたコントローラーが
取れてしまいました。
やはり接着剤での取り付けでは不完全なようです。
ステーを作るのも面倒なので結局
車体左側のハンドルロック付近に有る
ハーネスのステーを利用して
インシュロックで取り付けました。
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ここです。
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▼このハーネスのステーを利用します。
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それでは夜になって点灯テストをしてみます。
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メッチャ明るい!!
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ハロゲンライトとは比較にならない白さ!
近くでは眩しい位明るいです。
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最後に光軸調整をします。
ライトを変更したら
必ず光軸調整をする必要が有ります。
これは白熱、ハロゲン、LED共に
発光点が変わるので同時に
配光特性が変わってしまうからです。
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このビスを右に回すとライトが上向きになり
左に回すと下向きになります。
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250cc以下のバイクは
車検が無いからと言って
ライトを上向きに設定してはいけません。
対向車の目を眩ましてしまうので
結果的には自分にも危険が及びます。
なので光軸調整のポイントは
対向車を照らさないギリギリのラインで
設定するのが遠くを照らせて対向車にも優しい
最適な設定と言えます。
ではロービーム時の明るさを見ていきます。
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ハロゲンバルブと比べると
リフレクターとの相性が良く、より遠くまで照らせます。
ハイビーム時
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明るい!
これまでのハロゲンとは段違いです!
しかもこのサインハウスのLEDは
ハイビーム時もロービームも同時点灯させているので
ハロゲンライトでは
ハイビーム時に手前が暗くなるという弱点が改善されて
ハイビーム時も
ロービーム+遠くが明るい
という効果が非常に有難い。
これは最高のカスタムパーツだ!
KSRにおいてはこれを超える
ライトはまず存在しないでしょう。
PH7規格のバイクを乗っている方は
是非この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。
特に夜間バイクに乗る方はバイクの存在を
車に認識してもらう為にも、発光部の明るさが強いLED化が
おすすめです。
現在はサインハウスの製品は手に入りませんが、信頼性の有る
PH7規格のLEDヘッドライトが、スフィアライト社から出ています。
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サインハウスの物よりはヒートシンクが大きいので、取り付け可能かは不明
KSR110で取り付けたという方のブログは有りました。
ただヒートシンクの兼ね合いで、ハンドルロックが利用できなくなったとか。
▼PH11はこちら
▼PH12はこちら
▼HS1はこちら(HS1は交流点灯は不可)
▼H4はこちら(ハイパーは最高クラスの明るさ)
▼H4(コンパクト)
必ず購入前にヘッドライトと自分のバイクの適合確認をして下さい。
▼1年間使用してみた感想はこちら
▼関連記事はこちら
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