ニューモデルのバイクが色々と出る予定が有り
バイク好きな私にとっては喜ばしい限りです。
そこで来年発売されるカワサキの新型ニンジャのスペックを見てみると
何と驚異的な数値が出ています。
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まずニンジャ250ですがこちらは
37馬力ともう400ccクラスのパワーになっています。
ちなみに250ccで現在クラストップは
ホンダのCBR250RRの38馬力です。
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もう250というより大型バイクの様な仕上がりです。
いずれにしても両者肉薄しています。
ただエンジンはCBR250RRの
最大トルク2,3キロの発生回転数が11000回転に対して
ニンジャ250は同数の2.3キロのトルクを10000回転で発生します。
これはつまりニンジャの方がトルクは若干上という事です。
そして車重は新型ニンジャの方が166キロとなり
CBR250RRの167キロよりも1キロ軽いです。
つまり動力性能はほぼ同じと言って良いでしょう。
そしてニンジャ400の話になります。
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これがびっくり何と車重がたったの167キロ!
何と旧モデルから40キロの軽量化と言うから驚きです。
これ本当に400か?と言うレベルの軽さです。
どの位軽いのかと言うと
一般的な250ccのバイクと同じ重量です。
例えばVTR
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163キロ
そして
MT25が
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165キロ
では何で今回のニンジャ400はこんなに軽いのかと言うと
実は今回のニンジャ400はニンジャ250と共通の車体になっています。
ホイールベースやブレーキパーツも共通です。
ただ後輪のみ400の方がワンサイズ太くなっています。
つまり250クラスの車体に400のエンジンを積んでいる訳です。
想像するに400ccのバイクの中では
エンジンパワーと車体重量のパワーバランスが良いバイクと言えます。
私見ですが多くの400ccクラスのバイクは
車体が大きい割にはエンジンのトルクが小さいので個人的には余り好きではありません。
例えばCB400SFを代表とするロードスポーツは
確かに動力性能は高いのですがショートストロークのマルチエンジンは
加速を回転数で稼いでいるので結構引っ張らないと加速しません。
これはトルクの小ささを吹け上がりの速さで補っている為で
エンジンの走行効率が悪く400クラスで飛ばしていると
大型バイクよりも燃費が悪くなる事が有るのはその為です。
今回のニンジャ400は圧倒的な軽さに
8000回転で最大トルクの3.9キロを発生するので
これまでの400クラスと比較すると低回転から力強く加速していくでしょう。
ただ全てにおいて良くなったと考えるのは早計です。
今回の軽量化は技術的に軽量化を達成したというよりも
250の車体に400のエンジンを積んで軽量化を達成したと言えます。
つまり旧モデルのニンジャ400よりも
新型ニンジャ400は車体が一回り小さくなっています。
その為にツアラー的な性質が強かったニンジャ400を
街乗りからツーリングもこなせる扱い易いバイクに割り切ったと言えます。
その為旧モデルから比べると
●タイヤサイズの小型化
●ホイールベースのショート化
●ハンドルのショート化
●前輪ブレーキのシングル化
等々が有ります。
これらは簡単に言うと直進安定性の低下を意味します。
ハンドルサイズも6センチも短くなっているので
カーブでは扱い易いですが高速走行では神経質になります。
またその他に軽量化は高速走行では横風に弱く
路面のギャップにも影響を受けやすい面も有ります。
つまりロングツーリングでは旧モデルの方が楽と言えるかもしれません。
もちろん総合的には軽量化のメリットの方が
遥かに上回る事は言うまでも有りません。
それでは次に車重が軽い事がどれだけ
加速性能を左右するかと言う点で見ていきます。
では一番の売れ線のCB400SFと比較してみましょう。
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CB400SFは56馬力と400ccとは思えない位
かなりハイスペックのエンジンを積んでいます。
新型のニンジャ400は48馬力です。
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これだけを見ると明らかにCB400SFの方が
早そうですが、実際は逆です。
車の加速性能で最も重要な指標である
パワーウェイトレシオ(馬力と重量比)
で比較してみると
CB400SFは
56馬力の201キロで
パワーウェイトレシオは(3.58)です。
ニンジャ400は
48馬力の167キロで
パワーウェイトレシオは(3.47)
パワーウェイトレシオは数値が小さい方が性能が高いので
ニンジャ400の方が実は早いという事になります。
これはあくまで数値上の話ですので
実際にゼロヨンをすると70キロ位まではニンジャの方が早くて
80キロ付近を超えると重量のデメリットよりも
パワーのメリットの影響が強くなり
最終的にはCB400SFの方が早い事になります。
当然コーナーでは車体が軽くトルク特性が良いニンジャの方が有利です。
今回のニンジャにはカワサキの意地を感じました。