さてバイクもいよいよオフシーズンとなりましたが
積極的に乗っていきたいと思っています。
今日はリアサスペンションの効き始めの調整をしたいと思います。
バルカンSのリアサスペンションは
“オフセットレイダウンリヤサスペンション“です。
ニンジャ等にも採用されている最近の川崎の流れで
従来の後輪の左右に1つずつサスペンションを配置するのと違い
大型のサスペンション1つでリンクを介して段差を吸収する仕組みです。
一般的には”リンク式モノサス“と言われています。
リンク式モノサスの場合は、スイングアームとフレームの中心部分にリンクを介してサスペンションをレイダウン(傾斜)させて取り付けて
後輪のショックを吸収します。
従来のツインショックとの違いは▼
さて、最近のバイクのリヤサスペンションは
プリロード(初期荷重)調整が可能になってきています。
バルカンSのリヤサスペンションもプリロード調整可能です。
プリロードとは初期荷重の意味で
要は"サスペンションが効き始める初めの領域"
を設定します。
ライダーの体重が軽い場合は
サスペンションのスプリングを緩めて、サスペンションの効き始めを柔らかくします。
これによって軽いライダーが乗っても、サスペンションがしっかり動き始めます。
反対にタンデム時等の荷重が高い時は
サスペンションのスプリングを縮めて、サスペンションの効き始めを固くします。
そうする事によって、サスペンションの無駄なストロークが生まれずに、バタつきを抑えます。
つまりライダーの体重や二人乗りや重量物の積載等で
使用環境に合わせてプリロードセッティングします。
バルカンSの場合は7段階の設定幅があり
初期荷重の設定は(2)になっています。
私の体重だと初期設定では少し固いので
スプリングを最も伸ばした状態である(1)に設定します。
まず車載工具にプリロード調整の工具が有るかを見てみます。
その為にリヤフェンダーの六角ボルトを外します。
ちなみにバルカンSに付属している六角レンチは
余り長くないので、市販の長い六角レンチを使った方がやりやすいです。
結構なトルクで締まってました。
それでは次にシートを外します。
車載工具が有りました。
それではフックレンチが有るか見てみます。
(頼む有ってくれ……)
それでは車載工具の中を見てみます。
…………。
フックレンチが入ってました~!
(≧▽≦)
川崎さんありがとう!
これがプリロード調整用のフックレンチです。
それでは早速調整します。
写真でご覧の通り、非常に分かりやすい構造です。
フックレンチで回していけばサスペンションのバネが
縮んだり伸びたりする訳です。
という訳で、今回は柔らかくします。
テンションが最も掛かってない状態になりました。
早速乗ってみると、実に良い感じです。
これまで左折時は動かなかったサスも
若干ながら動くようになりました。
また乗車時2、3ミリ車高も下がりました。
ちなみにクルーザーは乗車位置を前方にしてしまうと
リヤサスがうまく動かず固い乗り味になります。
私もバルカンSに乗っていて、このバイクはクルーザーなのに
何でこんなにリヤサスが固いのだろうと思っていて
乗車位置を後ろにずらしたら、リヤサスが嘘みたいに柔らかくなりました。
という訳で
自分の体重や用途に合わせて、リヤサスペンションのプリロード調整をしましょう。
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