これから冷却水の交換とすすぎをしていきます。
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ラジエーターキャップを外します。
ちなみにラジエーターキャップの外し方は、下に押し込みながら左側(反時計回り)に回します。
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これが新車から6年間、減ったクーラント液を補充し続けたクーラント液の状態です。
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若干色味が薄くなっている様な気はしますが、実際クーラント液は見た目だけでは劣化の具合は分かりません。
早速排出口の下に受け皿の容器を下に置きます。
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そしていよいよ古いクーラント液の排出です。
バルカンSの場合はウォーターポンプ部のカバーに、冷却水のドレンボルトがあります。
▼ ウォーターポンプカバー
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このボルトがドレンボルトです。
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早速取り外します。
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ちなみにこのドレンボルトにはワッシャーが(金属ガスケット)が使用されているので、取り外し時は都度交換が原則です。
ちなみに私はオイル交換を含め、ガスケット類は1度も好感した事は有りません
と言ってもちゃんと作業終了時に漏れがないかはチェックしています。
ドレンボルトを外すと勢いよくクーラント液が排出されます。
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しばらくしてラジエーター、エンジン内のクーラント液が全て排出されました。
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6年間28000キロ無交換のクーラント液も、見た目の劣化は分かりません。
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しかしもちろん消泡性、防錆性、ぎこ点、沸点などの性能は確実に低下しています。
と言っても買い物程度しか使わない様な場合は、実際特に性能低下を体感する事はありません。
そして次にリザーバータンク内のクーラント液も排出します。
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このクリップをペンチなどで外します。
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クリップを外したらあとは手で引っ張るだけです。
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ホースを外すと勢いよくクーラント液が出てきます。
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リザーバータンク内のクーラント液も全て排出されました。
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ここから水道水のみをラジエーター内に入れて、エンジンを始動して
冷却水経路を循環させて古いクーラント液を取り除く
"すすぎの工程"をしていきます。
ちなみにこのすすぎは、絶対やらなくてはいけない作業ではありません。
ですが、もちろん少しでも劣化した古いクーラント液を排出して
新しいクーラント液を入れた方が、結果的にはクーラント液の寿命は延びます。
ではすすぎの工程に入ります。
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水道水をラジエーター内に入れて
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ラジエーター上部まで水道水が入ったら
ラジエーターキャップを締めます。
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次にウォーターポンプの排水ドレンボルトを絞めます。
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そうしたらエンジンを始動して、しばらく水道水を循環させます。
ある程度冷却水経路を循環させたら、ラジエーターキャップを外して
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ウォーターポンプのドレンボルトを外して、水道水を排出します。
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水道水しか入れていないのに、結構色が付いて排出されます。
すすぎで出た水道水はこんな感じです。
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こうしてみると水道水100%入れたのに、これだけ色が付いて排出されるという事は、結構古いクーラント液は、冷却水経路に残ってるという事が分かります。
個人的には"すすぎ"はやった方が良いように思います。
次にリザーバータンク内も"すすぎ"をします。
リザーバータンクに水道水を入れるだけです。
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リザーバータンクはすぐに綺麗な水が出てきます。
これですすぎの工程が終了しました。
リザーバータンクにホースを取り付けます。
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リザーバータンクが綺麗になりました。
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そして新しいクーラント液を入れていきます。
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ちなみにバルカンSのクーラント液量は1.4Lです。
私は関東なので30%にクーラント液を希釈してから、ラジエーター内、リザーバータンク内に入れていきます。
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ラジエーター内に入れます。
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この時に入れるクーラント液量は、ラジエーター上部めいっぱいまで入れずに、手前までにしておきます。
ちなみに今回の希釈割合はこんな感じです。
全体量 1400ml
クーラント原液 500ml
水道水 900ml
1400÷3.5= 500
つまりクーラント液の割合は35%
ちなみにクーラント液の混合比率は一般的には3割程度です。
これを使用する地域の最低温度によって、濃度比率を変えます。
クーラント液 ぎこ点(凍結温度)
30% ー15℃
35% ー20℃
40% ー25℃
45% ー30℃
50% ー35℃
※ 凍結濃度比率は古河薬品工業のもの
関東の場合は最低気温は真冬でも氷点下程度なので
30%の濃度で十分です。
ちなみに北海道や東北地域だと40%以上が安心です。
リザーバータンクにも希釈したクーラント液を入れていきます。
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この時はまだクーラント液は上限まで入れません。
これでラジエーター内、リザーバータンク内にクーラント液がある程度入っていきました。
さて、これからいよいよ最終固定のエアー抜きを始めていきます。
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