サイドスタンドメンテナンス解説

今日はバイクに乗る時に必ず使う

サイドスタンドメンテナンスを行います。

サイドスタンドは普段特別重要視されないので

「サイドスタンドなんてメンテナンスするの?」

と言う人が実際多いかと思います。

 

原付に乗っている人なんかは

1度もやった事が無い

なんて言う人もけっこう居ると思います。

 

そういう私もここ数年注油すらした覚えが無いので

人の事は言えませんが……。

 

 

という訳でまずはメインバイクであるKSR110から

 

サイドスタンドは大体1、2年位で、動きが渋くなります。

 

サイドスタンドの動きが悪くなると

足でスタンドを払ってもサイドスタンド

何か引っかかった様な感じになって

バネの力だけでは低位置まで戻り切らず

 

足で低位置まで動かす必要が有ります。

 

ちなみサイドスタンドの注油に使うのは

スプレータイプグリスが最適です。

 

別に高いグリスを使う必要は有りませんが

お勧めはデイトナ社製の様にノズルが金属製

可動するタイプが最適です。

 

私はこれまでペーストタイプのグリスを

使っていましたが

ペーストタイプのグリスでは円滑性が弱く

サイドスタンドの動きは大して良くなりません。

 

また556の様な粘度の低い液体の円滑油は

注油した時は優れた円滑性を見せますが

定着性が弱いので

2、3カ月オイル切れしてしまいます。

 

また雨にも弱いので雨天走行

油分が一発で無くなってしまいます。

 

なので一般的スプレーグリスを使用しましょう。

 

ちなみに私はホームセンターで

200円位の格安の物を使っています。

実際はこれで十分です。

 

 

▼肝心の注油箇所はこちらです。

ノズルタイプなのでダイレクトに注油できます。

ここにも一応

少しだけ注油します。

注油後はなるべく

周りに付いた余分のグリスを拭き取りましょう。

 

グリスは粘度が高めなのでそのままにしておくと

すぐに埃を吸って固着してしまうからです。

 

注油したらサイドスタンド4、5回動かして

グリスを可動部に馴染ませます。

これで驚くほどサイドスタンドの動きが良くなります。

 

ちょっと払っただけでサイドスタンド

勢い良く低位置に戻っていきます。

(カコッ!!)という小気味良い音がしました。

 

こんなに体感できるメンテナンスもそうありません。

 

 

次にスプリング部分に注油しますが

この作業は別にしなくても良いので参考までに……。

何と為にやっているのかというと

スプリングサビ防止の為に行います。

ここはグリスでは無く

556の様な粘度の低い液体性の方が良いと思います。

 

グリスだとすぐに埃を吸って

汚れてしまうからです。

ついでに

フットブレーキ部分スプリング

グリスアップしておきます。

 

 

注油したら余分な油分を拭き取ります。

 

ちなみにこのスプリングに注油するのは

あくまでスプリングの金属表面に

油分を与えるだけなので

ハッキリ言って大して意味の無い作業です。

 

 

バルカンSサイドスタンドも注油します。

 

 

サイドスタンドの注油が完了しました。

 

同様に防腐の為に

サイドスタンドスプリングにも注油します。

 

次にフットブレーキスプリングにも注油します。

 

という訳で

サイドスタンド注油作業が完了しました。

 

バルカンSもまだ新車から1年4カ月ですが

サイドスタンドの動きは渋くなり始めていました。

 

 

サイドスタンドの動きが悪い状態のままだと

疲れている時なんかは

バイクを止める際にサイドスタンドを出したつもりが

サイドスタンドが完全に出きっておらず

 

バイクを放した瞬間に(ガシャーン!)と

バイクが倒れるなんて言う事も有るので気を付けましょう。

 

 

昔はこんな事気にもしなかったのですが

バイクは車と違い可動部が外部に露出しているので

定期的な注油が必要と感じる今日この頃です。