さてこの間ショップのツーリングに参加した帰りに
高速道路でゲリラ豪雨に振られてしまいました。
それも降り始めが雨と氷でした。
ヘルメットのシールドやグローブをした手に
バチバチと氷が当たって10分程で雨に変わりました。
結局一時間程雨の高速道路を走ったので
バイクの各部の油分が失われる事になりました。
そこでこういった雨天走行の後は
バイクには各部のグリスアップや点検をお勧めします。
バイクのどの部分が雨天走行後
油切れになるのかと言うと
1 ドライブチェーン
2 クラッチワイヤー
3 スタンド可動部
4 ステップ可動部
等が有ります。
※車種によってパーツがカバーされている場合も有るので
一般的なバイクを解説しています。
まずドライブチェーンのグリスアップをします。
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チェーンをグリスアップした後は
必ず余分のグリスを拭き取りましょう。
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そうしないと
余分のグリスが走行中に飛び散って車体を汚したり
最悪タイヤに付着するとスリップしてしまいます。
次はクラッチワイヤーです。
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クラッチワイヤーは前方がむき出しなので
どうしても雨水が当たってワイヤーを伝って
ワイヤーホースの中にも雨水が混入してしまう事になります。
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当然そのままにしておくと
ワイヤーの保持している油分とホースの中の水分量にもよりますが
最悪はワイヤーが錆びてしまう事も考えられます。
ワイヤーが錆びるとワイヤーが伸びてきて
ある時ブチッと切れる事になります。
という訳でクラッチワイヤーをグリスアップします。
▼詳しいやり方はこちら
まずはクラッチレバー側の固定ナットを緩めて
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レバー側のクラッチワイヤーを緩めて
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ワイヤーのタイコを外します。
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次にトランスミッション側のクラッチワイヤーを外します。
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トランスミッション側のワイヤーのタイコを外したら
クラッチワイヤーのインジェクターを使用して
クラッチワイヤーホースの奥までオイルを行き渡らせます。
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ワイヤーオイルを注入します。
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クラッチワイヤー最後部からワイヤーグリスが出てきたら
クラッチワイヤーの全給油が完了です。
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次にサイドスタンド可動部
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ここも外部がむき出しになっているので
グリスが洗い流されてしまいます。
回転部分に向けてグリスアップします。
ステップ可動部
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こちらも見落としがちですが
たまにはグリスアップが必要です。
こういった細かい注油が長い目で見て
バイクを錆から守るだけでなく
ツーリング先で思わぬトラブルを避ける為の
メンテナンスになります。
また私の経験上豪雨の中を一時間以上走った場合などは
エアークリーナー、フロントマスターシリンダーも
点検した方が良いです。
KSR110で北海道ツーリングしていた時に
根室で台風の直撃に遭って3時間位豪雨の中を走ったのですが
その後にエアークリーナに水が溜まっていました。
またその後フロントマスターシリンダーのピストン部が錆びてしまいました。
エアークリーナーもマスターシリンダーに関しても
通常の雨天の走行状況では水が内部に混入する事は無いのですが
豪雨の状況だと、バイクの各部にホースで水圧をかけている様な状況なので、バイクの想定している防水性を超えてしまのです。
また125cc以下の小型バイクに採用されている
ノンシールチェーンでカバーがされていないバイクは
豪雨の状況で走行していると
チェーンの劣化が急速に進んでしまうので気を付けましょう。
どうしても雨天走行しなくてはいけない場合は
雨にも強いチェーンルブを使用して
雨天走行後はチェーンルブが固着する前に
チェーンクリーナー等でルブを一度拭き取ってから
粘度の低いルブを再度塗布した方がベターです。
雨天に対応しているウェットタイプのチェーンルブは
粘度が高く油膜は強いのですが
反面、ホコリや泥を吸って固着してしまうので
そうなってしまうと固着したルブを除去するのは非常に困難です。
私も何度かトライしましたが
結局固着したルブを完全に除去する事は出来ませんでした。
という訳で
雨天走行後は点検と注油をする事で
バイクを錆から守り、出先でのトラブルを防ぐ事に繋がります。
ちなみにスクーターは構造上、雨天に強い特性が有ります。
それはクラッチケーブルも無く
駆動方式も内蔵式のベルト駆動なので
雨水が当たらず、また錆びる事も無いからです。
という訳で
愛車と長く付き合っていく為に
雨天走行の後のちょっとしたメンテナンスが肝心です。
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