さて長年バイクに乗っていると、バイクにとって最適な排気量とはどの位なのか?
という事を考える事があります。
バイクと言っても50ccのスクーターから
2500ccのクルーザーまで
小さいバイクから大きいバイクまで様々です。
そこで今回は20年以上バイクに乗ってきて、日本一周や沖縄一周、北海道一周、北海道離島の奥尻島、利尻島等も巡ってきた私の、個人的な感覚で
バイクの最適な排気量という事を考えてみます。
排気量ごとの特徴については過去記事で言及しているので省きます。
▼ こちら
まずいきなり結論を言ってしまうと、最適な排気量は
600cc~800cc位だと思います。
とは言っても車体のサイズやエンジン形式によっても変わってくるのですが、ざっくり言うと大型クラスの最小クラス
この辺りがバイクとしてみた時に、最もバランスが良いと感じています。
実際バイクではパワーと言うのは重要で、登坂、フル積載時、タンデム時、高速道路、追い越し時等々、余裕のパワーがあると安定感があり乗っていても楽です。
もちろん700ccよりも1000cc
1000ccよりも1800ccの方がパワーがあって良い!
となる訳ですが
しかしそうなるとパワーは有ればあるほど良いのか?
と言うと、ここで問題になってくるのはバイクと言うのは車と違って、自分で車体を支えなくてはいけません。
なのでエンジンサイズが大きくなるにつれて車重が大きくなり、そのパワーの代償は取り回しの大変さ、低速時での運転の難しさとなって跳ね返ってきます。
走っていると極上の安定性と大トルクで優雅なツーリングが出来る、ロードキングも370キロもの重量は小柄な人ではとても大変です。
そう考えると適度に扱いやすくパワーもメリハリがある700cc前後が、結局バイクとして考えた時に最もバランスが良いと思います。
これに関して400ccも十分パワーがある、という意見もあると思いますが
400ccは個人的には十分な車体の安定性もあり、重量もさほどきつくはないのですが、いかんせんトルクが若干足りないという印象です。
なので400ccもベストと言っても過言では無いのですが、もう少しトルクが欲しいと考えると
やはり700cc前後がベストな排気量と思います。
まあこの辺は人によって千差万別なので体格が良い人は、1800ccのクルーザーなんかが最適になってきますし
小柄な女性なんかは250cc位がベストになるでしょう。
ちなみに今市販されている現行車で、最も最適なバランスを持っていると思うのはスズキのSV650です。
スズキ SV650
伝統のVツインエンジンはカタログスペックには表れないタフさがあり、きちんと整備さえしていれば20万キロ~30万キロも走る
日本製設計ならではの耐久性が有ります。
もちろんそれはスズキの設計力の素晴らしさ、高い技術、蓄積された経験からなるものです。
この位だと装備重量でも200キロを切る199キロで、400ccクラスと比べても大差ありません。
なので取り回しもさほど重くもなく、街乗りも苦になりません。
またパワーも72馬力もあって
6800回転という低回転でも最大トルク63N・mを発揮するのは、2気筒エンジンならではの乗りやすさです。
これが4気筒だとカタログ上はパワーは出ていても、実際は1万回転以上で最大トルクが発生するので、低回転域がスカスカで乗り難い訳です。
まとめ
という訳でバイクの最適な排気量 というこの
” 答えの無い問い ” に対して
私なりの個人的な答えを出してみました。
ちなみに実際には街乗り用の小型バイクと、ツーリング用の大型バイクを2台所有が最適だったりします。
しかし今回はバイクと言う乗り物の、最もバランスのとれた排気量という観点で考えてみました。