トライアンフ社の新型ボンネビル スピードマスターの
新型が2018年の春にはお目見えという事です。
このクラシカルなルックスに最新機能を融合させている
味の有るバイクに仕上がっています。
エンジンは前期モデルよりもパワーアップさせています。
さてエンジンは水冷SOHC4バルブ2気筒の
1200ccのパラレルツインで
最大トルクの106Nmを4,000回転で発生させる
圧倒的な高トルク型エンジンです。
最高出力77PSは6,100回転で発生させます。
何と2015年度のスピードマスターに比べてトルク特性を42%向上させているというから驚きです。
現在のスピードマスターT120と比較しても10%向上しています。
シングルカムのエンジンに珍しく水冷式を採用しているので
夏場でも安心して長距離走行できるでしょう。
トランスミッションは6速設定
またエアクリーナーはツイン仕様で
エアボックスもダブルとの事。
エアー流入要求を高めた随分奢った装備です。
また足回りも最新装備をしっかり備えています。
ブレーキはABS仕様で
フロントブレーキは名高いブレンボ製の
310ミリ径ダブルディスクのツインピストン仕様。
それに対してリアはニッシン製の
255ミリ径シングルディスクのシングルピストン仕様。
前後共にキャリパーは片押し式の
フローティングマウントです。
このクラスのクルーザーではフロントブレーキが
かなり高性能になっていると言えます。
それにしても前後ブレーキが別メーカーとは珍しい……。
フロントフォークは41mmカートリッジ式です。
リアはリンク式モノサスペンションでプリロード調整可能。
前後共にKYB製です。
またクルーズコントロールの他に
トラクションコントロール
ロード&レインの2つの走行モード
イモビライザーを備えているので
クラシックスタイルですが最新鋭のバイクとなっています。
クラッチレバーはトルクアシスト付きなので
軽い操作を実現しているので女性には嬉しい装備です。
またライト類も全て最新のLEDを採用しています。
また車両重量は意外と軽い
( 245.5キロ )
そしてシート高は( 705mm )
バルカンSと同じだ……。
また燃料タンクの容量は(12L)と
もう少し欲しかったところです。
恐らく実質航続距離は(200キロ)位でしょう。
このクラスではハーレーのスポーツスター1200が
ライバルとなりますが
動力性能は互角か若干ボンネビルが上。
足回りは完全にボンネビルが圧倒しています。
電子制御に関してはもやはハーレーでは
旗艦モデルのツーリングファミリーでも叶わない
レベルになっています。
トライアンフ社のこのあたりの力の入れ具合は
流石としか言いようが有りません。
といってもスポーツスターは旧式のツインショックや
空冷エンジン等はスタイル優先の部分が有るので
走行性能を追求するよりも
クラシックスタイルと乗り味を追求しているバイクなので
その旧装備がネガティブに受け止められない面もあります。
最近日本で売れ行きを伸ばしている
トライアンフですが実際デザインと言い性能と言い
ベテランライダーをも唸らせるだけの
開発をしていると言えます。
発売は2018年春との事です。
ちなみにトライアンフはイギリスを拠点としている
世界最古のバイクメーカーですが
これまでに会社の倒産、商標権の譲渡を繰り返している為
経営母体が何度も変わっているという会社です。
第二次大戦時にはイギリスの軍需産業を担っており
5万台もの軍用車を制作していた実績が有ります。
空襲でドイツ軍に工場を破壊されて壊滅するという事も有りました。
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