さて今日は ‶ 靴のカビ対策 ‶ について
考えてみたいと思います。
1 革靴はスニーカーよりもカビが発生しやすい
革靴はスニーカーと比べると、生地が厚く
革の材質上、水分や油分を素材に保有しやすい面があります。
また本格的な靴ほど革が厚く
内側にも厚い革を貼っているので、足の水分や油分を良く吸収してくれる分
管理状態が悪いとカビが生えやすいです。
2 カビの発生しやすい季節とは
また靴のカビ対策で、最も気を付けなくてはいけないのが
春~夏にかけてです。
4月になると温度が上がり、カビの活動が活発になる
20度を超えて来るのが1つの要因です。
また6月になると今度は湿度が一気に上がり
60%を超えてきます。
そうなるとカビが最も生えやすい湿度域に入ってきます。
なので春以降から秋にかけて
カビの発生に注意する必要が有ります。
この時期に1カ月以上靴を履かないと
靴にカビが生える可能性が高いです。
靴が濡れた状態で靴箱に入れてしまうと
最悪2,3日でもカビが生える事が有ります。
■ 実際にカビが発生した靴の状態
ちなみに今日は関西周遊ツーリングから
1カ月振りに家に帰ってきました。
そして、1ヶ月振りに靴箱を開けてみると
愛用のレッドウィングの短靴
ぱっと見は綺麗に見えますが……
オックスフォードにカビが発生していました。
靴の表面の所々にカビが発生しています。
そして靴の内側を見てみると……
やはり内側は特にカビが発生しています。
靴の内側は湿気が抜けにくいので、靴の表面よりも
カビが生えやすいです。
■ カビ対策とは
そこで有効な ‶ 靴のカビ対策 ‶ とは
何なのかを考えてみたいと思います。
まず靴のカビ対策で最も重要なのが
湿気の管理です。
カビは水分が多いと増殖しやすいので
いかに靴を乾燥させるかが重要です。
■ 毎日同じ靴を履かない
その為に基本的に靴を快適に使う方法は
毎日同じ靴を履かない事です。
具体的には2つ以上の靴を用意して
1つの靴を1日おきに履く事で
1日靴を履いたら、1日靴を乾燥させる事で
靴を乾燥した状態を作る事が出来ます。
■ シューキーパーを使用する
そして出来れば靴にはシューキーパーを使用する事も効果的なカビ対策になります。
シューキーパーを入れるとこんな感じです、。
シューキーパーはその名の通り
靴の型崩れを防止して、綺麗な形を維持する目的が有ります。
またシューキーパーの材質は、シダー材の物を使用するのが好ましいと言われています。
シダー材は材質上、水分の吸収性が良く
靴の内側の革から効率良く湿気を吸収して
靴の乾燥に効果が有ります。
■ 靴箱に除湿剤や除湿器を使う
次に有効なカビ対策が
靴箱に除湿剤や小型の空気清浄機、等を利用する事です。
使い捨ての除湿剤
除湿剤は気軽で安価に
靴箱の中の湿度を取る事が出来るので便利です。
小型の空気清浄機
空気清浄機自体には除湿効果は有りませんが
靴箱内のカビ菌に対して直接抑制の効果が有ります。
また1度起動すると数カ月間は効果が有り
内蔵ファンで靴箱内の空気を循環させるので、菌が発生しにくい環境を作る事が出来ます。
■ 靴を濡れた状態で靴箱に入れない
雨の日などに帰って来て靴が濡れている状態で
靴箱に入れてしまうと、靴箱内で湿気が充満してしまい
靴箱内にカビが発生しやすい環境になってしまいます。
靴が濡れている状態では、靴の表面の水分を拭き取ってから
靴箱には入れずに、靴を乾燥させましょう。
また靴が濡れている場合は
乾燥機を使用するのも効果的なカビ対策です。
最後に靴にカビが発生してしまった場合は
すぐにアルコール等の除菌性の有るもので
カビを丁寧に除去しましょう。
靴の表面のカビを丁寧に除去します。
次に靴の内側も同様に除菌しながらカビを除去します。
またこういったブラシの付いた
吸引機や掃除機を使って靴の内側を掃除するのも効果的です。
靴の内側の溝等はペーパーでは綺麗にできないので
吸引機の方が有効です。
こうして、カビを全て除去しました。
綺麗になりました。
カビが発生しても数日以内なら
革に深刻なダメージ無いので心配は有りません。
ただカビが発生して1カ月以上経過してしまうと
革の内部にカビが侵食してしまうので
革の耐久性は一気に低下して、靴の寿命は著しく短くなります。
大事な靴を長く履き続ける為にも
春、夏時期のカビ発生には注意して
カビ対策をしましょう。