今回は新車から18年経過したKSR110の
ブレーキホースを交換します。
ブレーキホースは耐久性の高い部品なので、基本的には交換している人は少ないと思います。
一般的にはブレーキホースは10年で交換というのが目安です。
しかし実際にはヒビや劣化が見られなければ
15年~20年位は持ちます。
しかしブレーキホースはブレーキという
最も重要な機能を保つ部品なので、ブレーキフルード漏れが発生してしまっては、事故に繋がってしまうので
使用限界まで使う事はリスクが大き過ぎます。
そこである程度の使用限界の手前で、安全マージンをとって交換する事が大事です。
私の場合は現実的な使用限度、15年を経過した時点でブレーキホースの交換を考えます。
もちろん年数だけではなく、実際のブレーキホースの状態を
点検、確認して異常が無い事を確認した上で見極めます。
20年経過したブレーキホースは完全に交換時期末期と言えます。
それでも使用状況によっては普通に使えてしまうので、あまりブレーキホースの重要性に気付く人は少ないです。
実際に18年経過したブレーキホースを見てみましょう。
外観、機能共に劣化は見られません。
それでもゴムホースの内部が劣化しているのは間違いありません。
恐らくこの感じだと後5年位は使えるでしょう。
しかし安全マージンを広めにとって交換します。
早速ブレーキホースの交換作業に入っていきます。
まずはマスターシリンダーボックスを開けます。
そしてブレーキフルードを全て排出します。
ブレーキフルードの排出はブレーキを掛けた状態で
キャリパーのブリーダーバルブを緩めれば抜けてきます。
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ブレーキフルードを全て抜いたら、バンジョーボルトを外します。
フロントのブレーキホースが外れました。
同様にリヤのブレーキフルードを抜いて
ブレーキホースのバンジョーボルトを外します。
フルードタンクの固定ボルトも外します。
リヤのブレーキホースが外れました。
今回はフルードタンクのゴムホースと
プラスティック製のコネクターも交換します。
ちなみにこのホースと、コネクターはマスターシリンダーで発生した
高い圧力のフルードを受けません。
あくまでフルードタンクからマスターシリンダーまでの間を、大気圧の1気圧しか受けないので、そこまで神経質になる部品ではありません。
バンドをペンチで挟んでずらします。
これであっさりフルードタンクが外れます。
マスターシリンダー側のコネクターは
スナップリングで固定されています。
これを外すにはスナップリングプライヤーが必要です。
2つの穴にピンを入れて、スナップリングを縮めながら
引き抜きます。
ゴムホースとコネクターが外れました。
これで前後ブレーキホース、リヤのフルードタンクとマスターシリンダーを繋ぐゴムホースとコネクターを外す事が出来ました。
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