フロントフォーク オーバーホール 倒立式 3 組み込み 前編

さて分解したフロントフォークオーバーホールします。

 

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フロントフォーク オーバーホール 倒立式 2 分解編

 

ちなみにフロントフォークオーバーホール作業で、交換する部品は以下です。

 

● トップキャップリング


● オイルシール


 

● ダストシール


 

この3点がゴム製パーツなので、これを交換します。

 

基本メタル類は交換しませんが、分解してみてメタル類が錆びていたり、摩耗が激しい場合は、状況によって交換します。

 

 

では組付け作業を開始します。

 

まずはトップキャップリングを交換します。

 

手で簡単に古いリングを外して、新しいものに交換します。

 

次に新しいダストシールをインナーチューブに挿入します。

 

ここで重要ポイントです。

 

ダストシールオイルシールインナーチューブに挿入する際には、必ず養生をする必要が有ります。

これはオイルシールインナーチューブを通す時に、ストッパーリングが入る溝の切り欠き部分等のインナーチューブの凹凸部分がオイルシールの内側を傷つけてしまうからです。

 

という訳で、まずはダストシールを挿入します。

 

インナーチューブに使う養生は、ラップや、ビニール等、適当なもので問題ありません。

 

ダストシールの内側に予めラバーグリスを塗っておくと、滑りが良くなります。

まずはダストシールを入れます。

無事に凹凸個所を通過しました。

 

そしてオイルシールを入れます。

 

 

 

オイルシールも凹凸個所を通過しました。

 

もう後は、養生を外してしまって構いません。

 

次にワッシャーを入れます。

 

 

 

ブッシングを入れます。

ストッパーリングを入れます。

ストッパーリングを手で広げて、溝に入れて固定します。

そしていよいよアウターチューブを入れます。

その前に、アウターチューブオイルシールが入る溝に、ラバーグリスを塗っておきます。

 

 

 

 

 

これで少しは、オイルシールが奥まで入っていきやすくなります。

 

 

次にオイルシールの外側にたっぷりとラバーグリスを塗ります。

 

そしていよいよオイルシールの圧入に入ります。

 

 

 

 

さてここからが勝負です。

これオイルシールをアウターチューブの固定位置まで入れるには、専用工具で圧入します。

 

今はオイルシールプッシャーという便利なものが有るので、そちらを利用する事をお勧めします。

 

 

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フロントフォーク オーバーホール 倒立式 4 組み込み 後編