では次にリアブレーキのフルード交換をします。
▼前の記事はこちらです。
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まずキャリパーの排出口を開けます。
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先程と同じ様にワンウェイバルブを付けたホースを
排出口に固定します。
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KSRの場合はリアブレーキフルードタンクを
車体から外さないと蓋が外れません。
なのでステーを外します。
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これでタンクの蓋が外れました。
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この状態でブレーキフルード交換作業が出来ます。
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そうしたらフットブレーキを押して
圧を掛けます。
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後は同じ様にフットブレーキを
押し下げた状態を保って
キャリパーの排出ナットを緩めます。
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ブレーキフルードが排出されたら
すぐに締めます。
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またフットブレーキを下げる。
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この繰り返しです。
フロントブレーキと同様に、必ずリザーブタンク内のフルードが、空に成る前にリザーブタンクに
新しいブレーキフルードを、継ぎ足す事を忘れないでください。
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特にリヤブレーキのリザーブタンクは小さいので
注意しないとすぐ空に成ってしまいます。
もし一度でも空に成ってしまったら
中にエアーが混入しているので、全てのフルードを排出してやり直さなければいけません。
排出されるオイルが全て綺麗になったら
ブレーキフルード交換の作業は終了です。
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しかし、ここで一番重要な作業が残っています。
それはエアーが噛んでいないかを確認する作業です。
エアー噛みの確認方法は
まずブレーキをかけた時に、ブレーキタッチがしっかりと固くなっているかが重要です。
この段階でブレーキがフワフワの状態だと
確実にエアーが噛んでいるので、エアー抜き作業が必要です。
そしてブレーキタッチが固くなっている場合は
今度は実際にバイクに乗って急ブレーキをかけます。
バイクを走らせてフロント、リヤ共に片側ずつ
強くフルブレーキをして、ディスクブレーキの場合は
しっかりとホイールがロックすれば
エアーは噛んでいないので、エア抜きの問題は有りません。
ドラムブレーキの場合はブレーキの特性上
ホイールロックはしない事が多いので
しっかりとブレーキが効いているかを確認します。
そして残念ながら
ブレーキがしっかりと効いていない場合は
ブレーキラインにエアーが入ってしまっているので
エアー抜き作業に入ります。
エアー抜き作業は難しいので、丁寧に解説します。
基本的にはエアーは、ブレーキフルードと一緒に動いているので、ホースの途中に滞在し続ける事は有りません。
なのでエアーが溜まっている箇所は
ブレーキホースの連結部分の隅の方です。
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この箇所の内部のコーナーの所で
エアー溜まりが発生する事が多いです。
という訳でまずは
マスターシリンダーとブレーキホースの
接続部分のエアー抜きをします。
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ブレーキ圧をかけた状態で、このボルトを緩めると
エアーと一緒にブレーキフルードがここから排出されます。
エアー抜きのポイントは
フルードとエアーが排出されたら
直ぐにボルトを締める事です。
ブレーキレバーを一番深い所まで握ってしまうと
排出ボルトの隙間から、再度エアーが逆流して入ってしまいます。
なので排出ボルトを緩める際は一気に緩めるのではなく
小さい開度で小刻みに緩めて、再びブレーキ圧を掛ける。
この繰り返しでエアー抜きを行いましょう。
次にキャリパーとブレーキホースの
連結部分のエアー抜きをします。
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同じ様にブレーキをかけた状態で緩めると
エアーと一緒にブレーキフルードが排出されるので
排出されたらすぐに締めます。
このマスターシリンダーとキャリパーの
ブレーキホース接続部分のエアー抜きが完了したら
マスターシリンダーからもう一度
全量のブレーキフルードを排出させて
新しいフルードに入れ替えれば
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エアーは全て抜けているはずです。
これはブレーキ系統は元々エアー抜き出来る様に
マスターシリンダー、キャリパー共に
エア抜き用のバルブが設定してあるからです。
最後にブレーキ関係の整備は最も重要な部類です。
ベストは2年おきにマスターシリンダーをばらして
ピストン、シリンダー、ゴムパーツの点検をして
異常が無いか確認する事です。
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流石にそれは面倒だという方には、一つの目安として
マスターシリンダーのピストン、ゴムパーツは
7~10年で交換する。
同様に7~10年でキャリパーのパッドピン、ピストンリング交換
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片持ち式の場合はスライドピンとラバーカップのラバーグリスの交換もしましょう。
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