前回、ディスクブレーキの構成部品である
キャリパーのブレーキパッドを固定している部品である
‶ パッドピン ‶について、たまには外して
グリスアップした方が良いというマニアックな記事を書きました。
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今回新車時から3年後
前回のグリスアップから1年11カ月振り
走行距離前回から6400キロ走行した状態で
パッドピンの摩耗状況を確認します。
やり方は前回の記事を参照してください
今回は省略します。
フロントキャリパーのパッドピン。
早速外して見てみます。
ブレーキパッドの粉が固着しています。
次にリアのパッドピンを外します。
リアのパッドピン。
リアの方がブレーキパッド紛の固着が少なく、綺麗です。
では、前後のブレーキパッドピンを見てます。
汚れ具合で言うと、明らかにフロントのパッドピンが汚れています。
ただこの状態ではブレーキパッドのカスが付着していて
摩耗状態は把握できません。
なので、1度ブレーキパッド粉を除去します。
まずはブレーキダストを除去するのに有効な
ブレーキクリーナーか、チェーンクリーナーを使用します。
今回はブレーキダストが固着が強かったので
細めのコンパウンドで少しだけ、研磨しました。
そしてブレーキダストを除去した状態がこちらです
かなり綺麗になりました。
▼ フロントパッドピン。
▼ リアパッドピン。
前後のパッドピン共に僅かに摩耗している程度で
大きな腐食や摩耗は見られません。
恐らくは前回から2年程度でグリスアップしているので
パッドピンの摩耗部分から水分が入って腐食する事を、防いでいるのだと思います。
という訳でパッドピンをグリスアップしてから
キャリパーに組み込みます。
グリスはシリコングリースを使用します。
最後は必ずレンチで本締めします。
綺麗になりました。
そしてリアのパッドピンも組みます。
前後ブレーキパッドピンのグリスアップが完了しました。
このブレーキパッドピンのグリスアップは、別に必須整備ではありません
ですがそれだけに見落としてしまいがちな、パーツの1つでもあります。
ちなみに15年間、1度もパッドピンをグリスアップしなかった
パッドピンがこちらです。
これを洗浄したものがこちら。
まあ、極論このパッドピンでも使用は出来ます。
しかし一番の問題はパッドピンの固着です。
固着したパッドピンは取り外し時に
最悪折れてしまう事も有ります。
なので定期的なグリスアップが固着を防ぐだけでなく
サビの進行を抑えて、ピンの摩耗を防ぐ事が出来ます。
ちなみにこの整備はそんなに重要なものではありません。
別にやらないからと言って、ブレーキが故障する事も有りません。
ただやらないよりは、やった方が良いというレベルのものです。
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