バルカンSのエンジンはER650AE型で、ニンジャ650、ER-6N等の
650ccクラスエンジンを流用しています。
重量、乗りやすさ等を考慮して低中速のトルクを増やして、ピークパワーを1割程度落としています。
最近の高性能バイクの潮流で、性能を優先した設計でイグニッションコイル、スパークプラグ、エアークリーナーをタンクの下に配置して
マスの集中化を高めています。
しかしその性能の代償として、整備性を犠牲にしています。
プラグ、エアークリーナーまでアクセスするには、タンクを外してエアークリーナーボックスを外さないと、点検すらできません。
その作業手順を解説します。
まずはタンクを外します。
▼ タンクを外す手順はこちら
タンクを外すとこのような感じになります。
まずはエアークリーナーボックスを外します。
集合配線を固定しているステーのビスを外します。
次にエアークリーナーボックスを固定している、周囲のビスを全部外します。
そしてこの2つのビスを外して、ステーを外します。
外れました。
ステーの下に有る、コネクターを固定しているビスも外します。
おそらくはECUかな? 電子制御装置を外しました。
次に集合配線を固定している、突起部分から外します。
やり方は持ち上げてずらします。かなり固く固定されているので大変でした。
エアークリーナーボックスのカバーが外れました。
これで初めてエアークリーナーが見えてきます。
ドライバーで外します。
裏側が吸入口です。
バルカンSに使用されているエアークリーナーは、このクラスの一般的な、ビスカス式エアークリーナーでした。
この時エアークリーナーの汚れの状態を見て、交換するか清掃後再使用するか見極めます。
ちなみに川崎の650ccクラスのバイクの、エアークリーナー交換指定距離は、18000キロです。
しかし実際にはそれほど汚れていなければ、3万キロ位までは使えます。
エアークリーナーが真っ黒になっている場合は、距離にかかわらず交換してください。
エアークリーナーをよく見てみると、ゴミが沢山詰まってます。
大きなごみを取り除きます。
結構とれました。
ゴミを取って綺麗になりました。
この色ならまだまだ使えそうです。
今回は再使用します。
ちなみにスパークプラグは、このエアークリーナーボックスのさらに下に在ります。
▼ さらにスパークプラグの交換はこちら
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