環境保護の観点から世界的に、化石燃料を使用する自動車の販売規制が予告されています。
現在化石燃料の自動車の販売規制を挙げている国々
2025年 ノルウェー
2030年 イギリス、ドイツ、スウェーデン、デンマーク
2035年 中国、アメリカのカリフォルニア州、カナダのケベック州
2040年 フランス
ちなみに日本はというと、正式なアナウンスは無いものの2030年台には、純化石燃料エンジン車の販売規制が行われる様な気がします。
実はこの化石燃料車規制は、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車を規制に含むかどうかという、レギュレーションの範囲によっても大きく変わってきます。
日本は既に軽自動車ですらハイブリッド化が普及しているので、規制の範囲をどこに設定するのか、世界の足並みを見ながら経済の影響や、実現性の展望等難しい舵取りが迫られています。
ちなみにイギリスの2030年規制に関しては、幾つかのハイブリッド車は適用外になるそうです。
しかしカリフォルニアの2035年規制【ZEV】(Zero Emission Vehicle:無公害車)趣旨の本質的にはハイブリッド車も規制対象になりますが、具体的にはまだ明言を避けているようです。(※トラックなどは2045年)
そんな自動車のパラダイムシフトが進む昨今ですが、バイクも電動化の波がやってきています。
現在国内の電動バイクはヤマハが原付クラスに、1車種のみラインナップしています。
EーVino 原付一種
航続距離(29キロ)
ホンダは法人向けのみにラインナップしています。
BENLY e 原付一種、原付二種
航続距離(43~87キロ)
(※法人向け)
国内メーカーの電動バイクは、一般人が購入できるのは最小クラスである原付一種クラスの、電動バイク1種類のみしかありません。
また、航続距離も短く日常用途や、レジャー用途でガソリンエンジンのバイクに置き換えは不可能です。
しかしそんな中、世界では着々と電動バイクが進化してきています。
中国、NIU社の電動バイク
NIU NQi GT
最高速:70キロ
航続距離:134キロ
349800円(税込み)
オーストラリアのVMoto社のバイクブランドである
Super Socoの電動バイク
SUPER SOCO CPX
最高速:90キロ
航続距離:70キロ(2バッテリー時140キロ)
価格:437800円(税込み)
SUPER SOCO TCX
最高速度:95キロ
航続距離:110キロ
価格:492800円(税込み)
こちらはアメリカのZero Motorcycles社の電動バイク
ZERO SR/F
最高速:200キロ
航続距離:(159~198キロ)
価格:2915000円(税込み)
どの電動バイクも日常で使うのには、十分な性能を持っています。
また価格もZERO SR/F以外は、現実的な価格となっています。
やはり日本メーカーは新しい技術を生み出したりするのが苦手で、電動バイクでは周回遅れという感じです。
それでも日本メーカーが電動バイクの開発に舵を事を切れば、技術的な部分ではすぐに追いついていくでしょう。
ちなみに意外に思われるかもしれませんが中国では、電動バイクが非常に普及していて、ガソリンエンジンのバイクを見かける事は、殆どありません。
日本では二輪市場が縮小の一途を辿る中、日本メーカーは欧州やアジア向けに開発したバイクを、日本で売るという形をとって何とか生き残っています。
国内需要だけの小さなスケールでは採算性が悪く、結果として今後バイクの電動化は不可避となるでしょう。
niu NQi GTは中国Niu Technologies社、Zero SR/Fは米国Zero Motorcycles社なので、Vmoto社は間の2車種だけですよ。
ご指摘ありがとうございます。
訂正しました。