レッドウィングの靴を愛用してる私ですが
エンジニアブーツを購入して1年程が経ちました。
初めて手に取った感想は、とてもゴツイなぁ。
そして重い……という印象でした。
そんなレッドウィングのエンジニアブーツの
レビューをしてみたいと思います。
まずアウトソールですが、思ったよりも高いので
バイクに乗るのには適しています。
そして革の作りに関しては
重厚で申し分ありません。
革も極圧です。
ソールは、踵部分とつま先部分に大きな段差が有るので
砂利の上でもグリップしてくれます。
アウトソールはしっかりと縫い付けられています。
アウトソールが縫合されているので
前回のブーツの様に剥がれてくる事は有りません。
▼ セメンテッド方式はアウトソールが経年劣化で、剥がれ来る事が有ります。
そんなエンジニアブーツを私が実際に、普段用とやツーリング等で使用してきた感想を、述べたいと思います。
まず歩行性能ですが、はっきり言って
全然だめです。
重くて、固いエンジニアは遠歩きには向かず
紐等での甲の部分の固定機能が無い為に、元々ブーツと足のクリアランスが大きいので
本当に長靴で歩いているのと同じで、歩行は出来ますが
とても疲れます。
次に防水性能です。
全体を1枚革で覆っているので、防水性は群を抜いて高いです。
また11インチ丈も有るので、水溜まりに入っても履き口から水が浸入する事は無いでしょう。
防水性は長靴と同様に最強です。
次にバイク用途です。
エンジニアブーツは靴自体の作りが大きいので
シフトペダルやブレーキペダルを、調整する必要が出てくる事が有ります。
私も普段履いているレッドウィングのオックスフォードでは
標準のペダル位置で履いていましたが
エンジニアでは操作しづらくなり
シフトペダルと、ブレーキペダルを両方共調整しました。
具体的に言うと、エンジニアはつま先部分が高いので
シフトアップしようとして、つま先をシフトペダルの下に入れようとする時に、つま先が引っかかってしまい
足を相当意識して曲げないと、入って行きませんでした。
ブレーキペダル操作の場合は、エンジニアブーツは固いので、足を曲げるのが大変で、ブレーキペダルの位置を上げて
小さな角度でブレーキが踏めるように調整しました。
この様にエンジニアブーツは非常にクセの有るブーツです。
ただ1度調整すれば、後は難なく操作できるので問題ありません。
またエンジニアブーツは普通の靴に比べて
かかとが高いので、バイクの足付きは良くなります。
恐らくは普通の靴に比べて(1~2センチ)は高いと思います。
足つきが良くなるという意味では、バイク用途には向いています。
そして肝心な操作性ですが、良くないです。
靴が大きいのと、つま先に鉄板が入っている(スチールトゥ)為に
シフトペダルにつま先が当たっている感覚が弱いので、慣れないとペダルの位置が掴みずらいです。
またシフトチェンジ操作では、エンジニアブーツは足を大きく動かさないと、靴が曲がらないので操作効率が悪いです。
なので、CBやニンジャ等のロードスポーツ車では、クイックな操作を必要とするので向いていません。
ロードスポーツ車にはコンパクトで軽く、柔らかいブーツが向いています。
ただエンジニアブーツでも慣れれば問題無く操作できます。
また逆にアメリカン等のシーソーペダルや、DCT車、シフト操作の要らないスクーター等のバイクでは
エンジニアブーツは相性が良いです。
これまで色々な視点でエンジニアブーツを見てきましたが
実はエンジニアブーツの最大の長所は
無骨で重厚なイメージを醸し出してくれる
本物しかない存在感かもしれません。
やっぱりエンジニアブーツは
"ブーツIN"がカッコいいです。
最後にエンジニアブーツはDワイズ(幅細)なので
足が幅広の人にはどうしても、足の横幅で合わせるので足の前後が余ってしまい、まともに履けません。
私はオックスフォードも、エンジニアブーツも
踵の後ろに革を貼って、サイズ調整しています。
エンジニアブーツは元々の設計が、足入れを考慮してあり
ルーズに出来ているので、緩い状態で履くと歩いた時に相当ぶかぶかの状態になります。
なのでサイズ選びは若干タイトな位が良いです。
レッドウィングの靴は履いていくうちに、靴が足の形に追随して変形していく有機的な特性が有るので
2,3カ月すると驚く程履き心地の良い靴に変化します。
(履いた状態でキツクて痛いのは小さ過ぎです)
まだ本格的なブーツを履いた事が無い人は、選択肢の1つにしてはいかがでしょうか。
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