さてクーラント液の交換が完了しました。
これからいよいよエアー抜きをやっていきます。
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それではエンジンを始動してエアー抜きを始めます。
1回目のエアー抜きの様子です。
結構ボコボコと空気が出てくるのが分かります。
しばらくやっているとクーラント液がエンジンの熱で熱せられて
水面が上がってくるので、そうしたらエンジンをすぐにとめます。
そして2回目のエアー抜きです。
次はスロットルを少し開けてやります。
2回目ではかなり出てくるエアーは少なくなってきました。
これを3~4回位繰り返して、最低限のエアーを抜きます。
1度エアー抜きをすると、クーラント液の温度が下がるまで大体20分位待たないといけないので手間です。
そして最低限のエアー抜きが終わったら、ラジエーターキャップを締めて
車体の各部を取り付けます。
そして走行してエアー抜きをします。
これが結構効率よくエアーが抜けます。
走る事によって溜まっていた経路のエアーや、高い流速で効率よくエアーがラジエーター上部まで出てきます。
大体走行時間の目安としては20~30分位
ちなみに完全にエアー抜きをしていないので、オーバーヒート等を心配される方も居ると思いますが、初めにある程度エアーを抜いてあるので、冷却水自体はちゃんとエンジン内部、ラジエーター内を循環してます。
ただ内部にエアーが残っているので、絶対的な冷却能力は下がっているという事です。
よっぽどエンジンをぶん回さない限りオーバーヒートする様な事はありません。
そして走行後エンジンが冷えるのを待ってから、ラジエーターキャップを空けて最後にクーラント液をつぎ足します。
※ ちなみにエンジンがまだ熱い状態では、絶対にラジエーターキャップを空けないでください。
熱湯が噴き出してやけどします。
ラジエーターキャップの上、目一杯まで入れます。
これでエアー抜きは完了です。
最後にリザーバータンク内にも上限の付近までクーラント液を入れておきます。
写真では上限であるFマークのラインまで行っていないのですが
バルカンSの場合は車体が垂直になった状態では、リザーバータンク内のレベルは上がってくるので、この位の水準でもう満タン状態です。
これで冷却水の交換作業は全て終了です。
ちなみにその後250キロ走行してから、しっかりとエアーが抜けた状態なのかをチェックしてみました。
250キロも走行すれば、もし各部にエアーが残っている場合は必ず、ラジエーター上部にエアーが移動して来て、冷却水の液面が下がっています。
しかし、しっかりと冷却水の液面は上部位置にあるので、最後のエアー抜きで完全にエアーは抜けていたという事になります。
念のためリザーバータンクもレベルの確認しましたが、クーラント液のレベルは変化ありませんでした。
という訳でクーラント液の交換とエアー抜き作業の解説でした。
実際にやってみると意外と時間がかかります。
それは1度エアー抜きをしてもクーラント液が冷えるまで、20分位待たなくてはならず、3回エアー抜きをやっただけでも1時間以上はロスします。
そしてその後最後に走行してから、さらにエンジンが冷えるのを待ってクーラント液を入れるので
走行時間+冷える時間で大体2時間位はかかります。
それに各部をばらしたり、組み込んだりの時間を加えると
全体で半日近くはかかってしまいます。
そう考えると専用のエアー抜きツールを使った方が、遥かに効率的ではあります。
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