バイクで日本一周 12 和歌山県の限界集落 木津呂集落編

現在は和歌山県古座川町月野瀬河原に来ています。

 

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日本一周 11 三重県 鬼ヶ城と月野瀬河原でテント泊

 

さて今日はとってもローカルな場所へ行きます。

日本一周の旅の中でも、今日は一味違った感じです。

 

そこは和歌山県三重県に在り、実際には三重県に位置しているのですが、正式には和歌山県飛び地になり、和歌山県民ですら認識していない

木津呂集落】です。

という訳で木津呂集落に向かいます。

 

ここから75キロ程です。

 

出発します。

 

 

早速木津呂集落へ向けて走り出していると

なんだか見た事もない小さなトンネルが出てきました。

バイクですら狭いと感じる程のサイズのトンネルです。

 

恐る恐るトンネルを抜けると、これまた狭い道路です。

車同士では同時に通過できない道路です。

ところどころに在る、道幅が広いポイントで行違うしかありません。

 

さらに進むと、まるでトトロの世界にでも来たのかの様な

世界観です。

 

それにしてもこれまで40分ほど山道を走っていますが

1度も車とすれ違いません。

 

本当に人が住んでいるのでしょうか。

 

分岐を間違えたのか、前の道路がとんでもないことになっています。

うっ! 下り坂で行き止まりは重量車にとっては一大事です。

 

Uターンします。

 

 

そして少し走って何とか集落の様な所に到着しました。

ここから集落を散策してみます。

 

木津呂集落

 

 

木津呂集落はとても傾斜の多い地形です。

一見すると普通の村に見えます。

 

しかし人の気配全くしないのが、不気味ではあります。

 

うわっ!? これは……

 

もう何年も人が住んでいる形跡がありません。

 

納屋も荒れています。

 

家が植物に浸食されています。

これは5年やそこらでは、こうはなりませんから

10年以上は空き家という事でしょう。

 

さらに先に進むと、何やら川の音が聞こえてきます。

河原に出ました。

 

それにしてもこれまで道中から含めて、1人も人間に会っていません。

 

ここに本当に人は住んでいるのか、疑問を持ちながら河原を引き返すと

 

左側から凄い勢いで犬が2匹で吠えています。

しかも2匹とも首輪の鎖がレールに繋がれていて

横には移動できるようになっています。

 

そして【猛犬注意】の看板が有りました。

 

こんな人気のない集落で、一体何に対して警戒する必要が有るのか

私にはさっぱりわかりません。

 

犬の奥には大した畑の様なものも無いし、もしかして見つかったらまずい事でもしてるのかと勘ぐってしまいました。

 

そして木津呂集落を見終えて、レストランどころか

商店、自動販売機すら無い事に気づきました。

 

 

この集落から出るには、あの狭くて荒れた舗装路を

30分は走らなければなりません。

 

 

なるほどこうして過疎化が進んでいくのかと

感じながら木津呂集落を後にしました。

 

 

実際には現在の人口は7世帯12人

となっています。

 

また木津呂集落三重県熊野町と表記されてる

サイトが多いですが、実際には和歌山県に属す

(飛び地です)

 

 

という訳で木津呂集落を出ます。

木津呂集落の道は1つしかないので、来た道をまた戻る事になります。

 

 

来ました、ホラートンネル。

ここからは熊野町のレストランで昼食です。

 

勝丼を頂きました。

 

食事を終えて和歌山県に向けて走り出していると、雨が急に強く降ってきました。

そこで逃げる様に最寄りの道の駅たいじに入って雨宿りする事にしました。

 

コーヒー牛乳と地元のブルーベリーを購入。

 

おやつタイムです。

 

しばらくして外を見ると

雨が弱まる気配は有りません。

 

時間も遅くなってきたので、今日はここで仮眠する事にしました。

幸いな事にここは室内が24時間開放されていて

休憩する事が出来る貴重な場所です。

 

青森からツーリングで来ているベテランライダー二人も、ここで雨宿りをしてそのまま仮眠するそうです。

 

今日の夕食です。

日本一周はこういった予想できない天候の変化で、フレキシブルに対応しなくてはなりません。

 

そういった環境適応能力を試される事こそが、日本一周の醍醐味ではないかとも思います。

 

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日本一のクジラ漁伝統の地、太地町編

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