さて日本で大人気を誇るデニムメーカーの
LEVI’S(リーバイス)ですが
(正式にはLevi Storauss & Co.)
リーバイスの中でも代表的なモデルが
"501"です。
今回は世界でも最も有名な501のジーンズを供給している
リーバイスについて、掘り下げてみたいと思います。
REVI’Sの歴史
リーバイスの歴史はとても古く
1853年に現在のリーバイスの発端となる
リーバイス・ストラウスをサンフランシスコに開業します。
そして1870年に世界で初めて、現在の原型となるジーンズが登場します。
しかし実は世界初のジーンズの登場は、リーバイスが作ったのではなく
厳密にはヤコブ・デービス氏が当時、強度が弱かった作業用パンツに
リーバイスのキャンバス生地を使用して
リベットを生地の繋目に打ち込む事を考案して作成しました。
このアイデアでジーパンの強度は劇的に向上しました。
ジーパン制作の特許費用も、ヤコブ氏とリーバイス社で折半して出しました。
501モデルの誕生
そして1890年に正式に501の番号が与えられた
リーバイスの"501"が誕生しました。
現在もボタンフライを採用している事が
501の存在意義と言えます。
元々501は労働者の作業用パンツとして作られていたので、生地が厚く丈夫で有る事が求められていました。
そういった501が登場したバックボーンに、実用品としての堅強性が秘められている事が
単なる1ファッションアイテムとは一線を画しています。
そんな作業用パンツのとして認知されていた
リーバイスの501ですが
1954年にワイルド・ワンという映画の中で
マーロン・ブランドが映画の中で501XXを着用していた事で、ファッションアイテムとして大きな人気を博しました。
リーバイスの501が登場してから
130年近く経ちますが
現在でもその原型は大きく変わる事無く、作り続けられています。
501はこれまでに様々なマイナーチェンジをしてきましたが、今でも生地の厚み、強度に関しては定評が有り
とても長く履く事の出来るジーンズです。
長く履けるからこそ、エイジングと言って
ジーパンの色落ちも、むしろカッコイイと受け取られる
文化も形成されるほど、ユーザーに愛されています。
という訳で、リーバイスの501が熱烈に支持されている理由が、垣間見えたのではないでしょうか。
という訳で、リーバイス501の登場の歴史は、古き良きアメリカの繁栄と共に、歩んできたように思います。
501の3モデル
また501には3つのラインナップが在ります。
■ オリジナル
太ももから足先まで自然な絞りのシルエットです。
ラフに履けてカジュアルな印象です。
501の定番と言えます。
■ テーパード
テーパードは裾回りを細く絞ったモデルです。
足を長く見せる効果が有り、スタイリッシュなシルエットです。
■ スキニー
スキニーは全体が細く絞られています。
最もスタイリッシュで足を長く見せる効果が高いです。
ただ反面、かなりタイトフィットなので
脱ぎ履きが大変で、足が太い人ではきつくて履けない事も有ります。
セルビッジ仕様
また501は、シルエット種類の他に
セルビッジ仕様というのが有ります。
セルビッジとはジーンズの足周りの裏側の端(ミミ)
部分のほつれ防止の処理を、別の生地を使ってしっかり縫い合わせてある生地の事です。
かがり縫い
通常のジーパンはかがり縫いで
糸だけで細かく縫ってほつれ防止処理を行います。
ほつれ防止に関しては
セルビッジの方が遥かに強度が高いです。
ただ実際に10年以上をジーンズを履いていますが
かがり縫いのジーンズでも
ミミ部分がほつれる事はまずありません。
セルビッジの特徴
では何故一部の人にセルビッジデニムが支持されるのかと言うと
耳のほつれ強度よりも、セルビッジデニムの生地の風合いや
味わいの有る色落ちが楽しめるからです。
セルビッジデニムは職人がゆっくりと生地を織っていくので
生地の中に程よく空気が入って
ふんわりとした風合いに仕上がるので
履き味が柔らかく色落ちの仕方も、良いと言われています。
ただセルビッジデニムを作るには
旧式のシャトル織機を使用しないといけないので
生産効率が悪く、どうしてもコストが上がってしまいます。
その為同じリーバイスの501でも
セルビッジデニムは20~30%位高価なります。
という訳でリーバイスの501も
オリジナル、テーパード、スキニーと3タイプに加えて
セルビッジの有無、カラーやダメージ加工等
様々なモデルの501が存在するので
自分に合った501を手にしてはいかがでしょうか。
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