フロントフォーク オイル交換編 2

さてバイク車体から、フロントフォークを取り外しました。

▼ 前回の記事はこちら

フロントフォーク オイル交換 取り外し編

 

フォークのトップキャップを外して、フォークオイルを排出します。

初めにトップキャップを緩めておく理由は、この段階でトップキャップを回そうとしても、フォーク本体を固定するのが難しいからです。

 

予め緩めてあるので、簡単にトップキャップを外す事ができます。

 

スライドメタルを取り出します。

 

 

シールスペーサースプリングを取り出します。

 

 

今回はフォークオイル交換のみをするので、これ以上はバラしません。

 

排出したフォークオイルです。

新車から22800キロ走行した状態ですが、これだけ汚れているのは驚きです。

 

 

フォークがへタル1番の理由は、フォークオイルの粘度が下がって、路面のギャップに対する反応が大きくなる事です。

またそれ以外にもスプリング張力の低下や、各部品の摩耗等もヘタリの要因になります。

 

 

フォークを何度か上下に動かした後、さかさまにして古いオイルを出します。

 

想像以上に、フォークオイルは汚れてました。

 

黒いのは鉄粉です。フォークのパーツがこれだけ摩耗しているという証拠でもあります。

 

 

スライドメタルスプリングシールスペーサーをパーツクリーナーで洗浄します。

 

 

 

 

そして新しいフォークオイルを用意しておきます。

バルカンSフォークオイルG10番です。

1ℓ有ればフォーク2本分間に合います。

 

適当な容器。

 

油面調整に使う定規

 

時間に余裕があれば、フォーク内に灯油を入れて何度かストロークさせて、フラッシング(洗浄)しましょう。

 

 

それでは早速新しいフォークオイルを、入れていきます。

 

新油はこんなに綺麗です。

 

バルカンSフォークオイル量385mlです。

今回の様に全バラシをせずに、フォークオイルのみ交換する場合は、フォーク内に古いオイルが残っているので、オイル量で組み込んではいけません。

この場合は油面の高さで組みます。

 

指定量よりも30ミリ位少ない量を入れます。

 

 

フォークオイルを入れたら、エア抜きをします。

フォークを15回位ストロークします。

 

これで各部に溜まっている、空気が上まで上がってきます。

 

エアーが上がってこなくなったら、油面調整に入ります。

 

バルカンSの油面は(115ml ±2ミリ)です。

 

油面の図り方は、スプリングスライドメタルシールスペーサー、を抜いた状態で、フォークの先端から油面までの距離を測ります。

 

誤差の許容範囲は2ミリです。

正確に測りましょう。

油面調整ツールを使えば、楽にできます。

 

 

油面調整が終わったら、フォークのパーツはこの順で組み込みます。

 

まずはスプリング

 

シールスペーサー

 

スライドメタル

 

 

そして最後にトップキャップ。

 

 

トップキャップはスプリングによって押し上げられているので、押し下げながらネジ穴に入れて締めます。

 

レンチで絞めこみます。

この段階ではフォークの固定器具が無い限り、本締めは出来ないので締められるところまで締めて、最後の本締めは

車体に取り付けた後で行います。

 

 

この作業を2本行って、フォークのオイル交換が完了しました。

 

次はいよいよ車体に組み付けます。

 

 

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フロントフォーク オイル交換編 3 組付け編