チェーン調整 解説 大型バイク偏 1

KSR11016年乗って来た私にとって

今回初めて大型バイクチェーン調整を試みます。

 

ちなみに小さいバイク大きいバイクでは

整備の難易度が違います。

 

 

小さいバイクは使用されているナットも小さく

締め付けトルクも小さいです。

また車体重量も軽いので、簡単に寝かせたりできて楽です。

 

 

反対に中型~大型のバイクは、大きなナットを使っており

締め付けトルクも大きく大きな工具インパクトレンチを使用しないと、アクスルナットが緩みません。

そういった事も有り、小さいバイクは自分で整備する人でも

大きなバイクの整備は、ショップに任せている人も多いと思います。

 

 

という訳で今回は中型~大型バイク

チェーン調整方法を解説します。

 

 

まずチェーンの張りを確認します。

バイクには車種によって

チェーンのたるみ量が指定されています。

 

殆どの場合スイングアームにステッカーが貼って有り

チェーンのたるみ量が記載されています。

 

バルカンSたるみ量規定値

10~20ミリ)です。

 

大体どんなバイクも(15ミリ)位が

最も安定的な数値の様に思います。

 

 

チェーンのたるみ量計る時は

ドライブスプロケットドリブンスプロケット

大体真ん中の位置の、最もたるみが出る位置

チェーンを上下させて、たるみを計ります。

 

 

 

以下 解説図

 

チェーンを上下させる時は、あまり強く動かさないでください。

強い力でチェーンを動かすと、チェーンは相当動いてしまいます。

軽い力でチェーンを上下させた時の移動量が、適正なたるみ量です。

 

チェーンは一般的に定位置から上側に大きく動きます。

定位置から上に移動した距離を測って

次に定位置から今度は下に動く距離を測ります。

 

その合計値が"たるみ量"となります。

 

一般的にはチェーンを低位置から上に持ち上げて

1センチ位動く距離が適正値な事が多いです。

 

その場合は下には5ミリ位しか動かないので

上の移動距離1センチ+下の移動距離5ミリ

合計 (15ミリ)となり

 

張り過ぎず緩すぎず、適度にテンションがかかっており

リヤサスペンションも自由に動けるので

15ミリ位のチェーンの張りが扱い易いです。

 

と言っても車種によってチェーンを張る適正値は違うので

車種に合った適正値で張り調整をしてください。

 

オフロード車はサスペンションストロークが大きいので

チェーンのたるみ量が大きくなり

 

オンロード車たるみ量が少ないです。

 

 

チェーンのたるみ量を計って、既定のたるみ量よりも

大きかった場合はチェーンを張る必要が有ります。

 

 

という事でチェーンを張る手順を解説します。

 

 

まず初めに

アクスルシャフトを固定している

アクスルナット"を緩める必要が有ります。

ゴムキャップを外すと、アクスルナットが現れます。

まずアクスルナット割りピンを外します。

車載工具ペンチで外せます。

割りピンを外しました。

車載工具にアクスルナット用レンチが入っていたので

試しに緩めてみます。

この2つの工具を繋げて

アクスルナットを緩めてみます。

はい、レンチが短すぎてびくともしません。

 

ちなみに中型以上のバイクアクスルナット

非常に強い力で絞められているので、このアクスルナットを緩める事が出来るかどうかが

中型以上のバイクチェーン調整をする上で

最初の難関になります。

 

 

という訳でバルカンSアクスルナットである

27サイズのナットを緩める為の工具を注文しました。

 

 

アクスルナットアクスルシャフト

両方に対応するナットサイズのメガネレンチです。

中型~大型バイクアクスルナット

非常に大きなトルクで締められているので

アクスルナットを緩める時に、アクスルシャフト側のナットを固定しないと、供回りしてしまいます。

 

小型バイクではアクスルナットの締め付けトルクは、そんなに大きくないので、反対側の固定は必要無い事が多いです。

 

なので中型~大型バイクアクスルナットを緩める作業では

反対側を固定する工程が有ります。

(※インパクトレンチでは反対側の固定は不要)

このメガネレンチは結構大きいです。

そして今回の作業はトルクレンチを使用しないので

アクスルナットアクスルシャフト初期位置

マーキングしておきます。

次にアクスルシャフト側もマーキングします。

これで作業終了後、再びアクスルナットを締める時に

マーキングの位置まで締め付ければ、規定トルクという事になります。

 

ちなみにトルクレンチを使用する場合は

マーキングの必要はありません。

 

 

ちなみに私の経験上

14サイズ以上のナットやボルトに関しては、スパナは使わない方が良いです。

 

スパナは2点しか噛まないので、ナットやボルトなどの相手に対して攻撃性が強く、なめやすいです。

(※なめるとはナットの角を削ってしまう事)

 

なので14サイズ以上のナットを緩める時は

メガネレンチラチェットレンチ等の、多面で噛む方式が望ましいです。

 

 

という訳で早速

アクスルナット緩める作業に入って行きます。

 

まずはアクスルナットを緩める為に

アクスルシャフトが供回りしない様に、メガネレンチを固定します。

そしてレンチを足で固定します。

 

そしてこんな感じで、緩めます。

非常に大きいトルクで締まっており、足では抑えきれずに供回りしてしまいます。

 

 

▼次の記事はこちら

チェーン調整 大型バイク 2 アクスルナット緩める偏

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