チェーン調整 解説 ミニバイク偏

今日はミニバイクの

チェーン調整方法を解説します。

50~125ccミニバイクの多くは

420サイズのチェーンが使用されています。

(ハイパワー車は428)

 

このクラスのチェーンはかなり初期伸びが出ます。

という訳で、シールチェーンに交換して

1200キロの走行でどれ位伸びたのか見てみます。

 

これはかなり伸びています

 

チェーンがスイングアームに軽く当たってしまいます。

 

一般的にチェーンたるみ量の規定値

(10~25ミリ)程度が多いです。

 

実際のチェーンたるみ量規定値よりも大きかったら

チェーンを張って規定値以内のたるみ量に設定します。

 

 

KSRは(10~25ミリ)です。

今回は既に45ミリたるみ量が有るので伸び過ぎです。

 

 

▼ ちなみにたるみ量の見方は以下です。

 

チェーンのたるみが最も有る

ドライブスプロケットドリブンスプロケットの中間地点のチェーンを動かして

 

チェーンの低位置から最も上に上がる地点までの距離と

チェーンの低位置から最も下に下がる地点の距離の

合計値たるみ量です。

 

 

例えばチェーンは定位置から上に大きく動くので

チェーンの定位置から上までの距離が2センチだとします。

 

次に定位置から下に動く距離が1センチだとします。

 

この場合は

上の距離2センチ+下の距離1センチ

3センチたるみ量という事です。

 

一般的にはチェーンを定位置から上に持ち上げて

1センチ位持ち上がる位が適正値な事が多いです。

 

その場合はチェーンは下には5ミリ位しか動かないので

たるみ量は15ミリとなり

張り過ぎず、緩すぎず、リヤサスペンションも良く動くので、1つの目安として覚えておくと良いと思います。

 

もちろん原則車種ごとの規定値

チェーンを張って下さい。

 

ただ計測する時に、手で強く引っ張って計測してはいけません。

強く引っ張ると規定値に張った状態でも、大きく動いてしまうからです。

あくまでも手で軽く動かす程度でたるみ量を計測します。

 

 

次に現在のアクスルシャフトとスイングアームの目盛りの

位置を確認しておきます。

この位置よりも、アクスルシャフトが後ろに来るように

セッティングします。

 

なので目安として現在の位置と、セッティング後の位置で

どれだけ移動したかの目安になります。

 

また当然左右の目盛りの位置は

同じにならなくてはいけません。

 

 

アクスルナットを緩めていきます。

 

まずアクスルナットを固定している

割りピンを外していきます。

 

これは車載工具の中に在るペンチで外れます。

それでは早速アクスルナットを緩めます。

 

 

アクスルナットを緩める工具は

必ずメガネレンチ等のナットを全面で捉える工具を使いましょう。

 

間違ってもモンキーやスパナ等の

2面しか掴まない工具を使うのはやめましょう。

基本的にアクスルナットの方を緩めて下さい。

間違ってもアクスルシャフト側から緩めないでください。

 

これはアクスルナットは大きなトルクで締まっており

アクスルシャフト側から緩めてしまうと

アクスルシャフトアクスルナットよりも先端のボルト径が小さく

アクスルナット側の方が強い力で締まっています。

 

なのでアクスルシャフトから緩めてしまうと

場合によっては、アクスルシャフトの強度がアクスルナットの締め付けトルクに負けてしまった場合は

アクスルシャフトが折れる事も考えられます。

(※といってもそう簡単には折れません)

 

 

アクスルナットを緩めている時に

反対側のアクスルシャフト側が供回りしてしまう場合は

反対側のアクスルシャフトを固定しながら、アクスルシャフトを緩めて下さい。

 

このクラスのアクスルシャフトであれば

特に何の問題も無くマンパワーで緩める事が出来ます。

 

400以上のバイクは車種によって、相当なトルクで締まっているので

この方法では普通に緩まない事が多いです。

▼参考記事

チェーン調整 大型バイク 2 アクスルナット緩める偏

 

という訳でアクスルナットが緩みました。

アクスルナットが緩んだら後輪の車軸がフリーになるので

これでチェーンを張っていきます。

 

 

KSR110のチェーンたるみ量

10~25ミリになる様にセッティングします。

 

 

それではチェーン側から

チェーンアジャスターのロックナットを緩めます。

 

チェーンアジャスターはダブルナットになっています。

 

外側のナットがアジャスターを位置を固定するナットです。

 

ダブルナットなので供回りする場合は、アジャスターナットを固定してロックナットを緩めます。

左側のチェーンアジャスターロックナットは

スパナを噛まして上から下に降ろせば緩みます。

チェーンアジャスターのロックナットが緩んだら

あとは、アジャスターがフリーになるので

アジャスターナットを締めてチェーンを張っていきます。

 

左側のチェーン調整はアジャスターナットにスパナを噛まして

上に引き上げればチェーンが張っていきます。

 

次に反対側のチェーン調整をします。

 

 

アジャスターナットを固定しておいて

ロックナットを緩めます。

 

右側のロックナットはナットを噛ませて

下から上に引き上げれば緩みます。

 

これでロックナットが緩んだので

チェーンアジャスターを回してチェーンを張っていきます。

 

 

右側のチェーンアジャスターは

スパナを噛ませて

下に下ろせばチェーンが張っていきます。

 

こうしてチェーンを張っていきます。

 

チェーンを張るときは、一気にナットを回さずに少しずつ

チェーンを張って張りを確認しましょう。

 

絶対にチェーンピンピンに張らないで下さい。

 

チェーンには必ずある程度の遊びが必要で、たるみが無いと

後輪サスペンションのリフト量を制限してしまい

 

車体とライダーの重量をチェーンで受けてしまう事になり

チェーンが著しく摩耗して、最悪はチェーンが破断します。

 

 

チェーンを張り過ぎた場合は、アジャスターナットを緩める方向に回してから、後輪を叩いて物理的な衝撃を与えて

後輪の軸を前に移動させましょう。

 

またチェーンアジャスターアクスルシャフトの目盛り

両側共同じ位置になる様に確認しましょう。

 

それではチェーンアジャスターロックナットを閉めます。

左側のチェーンアジャスターロックナットも締めます。

 

最後にアクスルナットを締めます。

 

その前にドリブンスプロケットとチェーンの間に

ウエス等の適当な物を噛ませてたるみをとります。

こうしておく事でアクスルナットを締めている時に

後輪の軸が僅かに移動する事を防ぎます。

 

 

最後に本締めする時は

反対側のアクスルシャフト側も固定します。

 

最後に割りピンを入れて終了です。

割りピンは原則再使用せず、新しいものを使用します。

(私は新しいものを使った事は有りませんが……)

 

 

これでチェーン調整が完了しました。

 

このクラスのバイクでしたらそんなに難しく無いので

自分のバイクのチェーン調整は自分でやる事をお勧めします。

 

 

▼関連記事はこちら

チェーン調整 解説 大型バイク偏 1

KSR チェーン交換 解説 1

 

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