バイク マスターシリンダー オーバーホール 2

赤バロンさんに注文していたパーツが届きました。

 

▼ 前回の取り外し方の記事はこちら

バイク マスターシリンダー オーバーホール 1 取外し編

 

フロントマスターシリンダーオーバーホール

上のパーツが必要です。

※右上のマスターシリンダー本体は既存の物を流用します。

 

ではフロントマスターシリンダーを解体します。

 

まずダストブーツを外します。

ダストブーツを外してからスナップリングを外します。

 

これを外すのには専用工具

スナップリングプライヤーが必要です。

スナップリングプライヤー

挟むタイプと反対に広げるタイプが有るので

▼ 兼用タイプが使いやすいです。

これでピストンが外れます。

このピストンは錆びていて駄目です。

 

新旧比較してみましょう。

 

腐食が有るだけの様に見えますが、実はカップも劣化しています。

拡大して見ます。

 

分かりづらいですが

カップスカート部分が変形しています。

 

スカート部分の外径が小さくなると

シリンダーとの密封圧が下がって

ブレーキフルードを効率に捉える事が出来なくなり

 

フルードが外側から漏れてしまい

結果的にピストンに送られる圧力が低下する事で

ブレーキ性能が下がります。

 

この事実は結構知られていないのですが

こんな僅かな事でも確実に性能低下するほど

ブレーキ構成部品は精密に出来ています。

 

これは僅かな気泡が入っただけでも

ブレーキタッチがフワフワになってしまう事を

考えると理解できると思います。

 

と言う訳で

シリンダー内を洗浄します。

そして新しいピストンを組み込みます。

 

ちなみにカップはピストンに装着されていない状態なので

慎重にカップをピストンに組み込む必要が有ります。

 

やり方はピストンにまずラバーグリス等を塗って

カップを指で広げてピストンの溝迄持って行って

組み込みます。

 

ポイントは余り強く引っ張り過ぎない事です。

カップを痛めてしまう事も有るからです。

 

またカップは2つあり形は似ていますが

ちゃんと指定が有るので正規の位置に

カップを取り付けましょう。

 

KSRの場合は片方に溝が付いているので

見分けがつきます。

 

それではカップを組み込んだピストン

マスターシリンダーに入れます。

ワッシャーを入れて

スナップリングを挿入します。

最後にダストブーツシリコングリスを入れます。

それを装着します。

ダストブーツを組み込む際は

先の尖っていない工具(スプーンの後ろでも良いです)

しっかりと奥まで装着しましょう。

 

決してマイナスドライバー使用しないでください。

 

マイナスドライバーを使用すると

以外と簡単にブーツを切ってしまうので

そうするとそこからグリスが漏れてしまい

ブーツの機能を損なってしまうからです。

 

 

次にブレーキレバーを装着します。

駆動部をグリスアップします。

組み込んで終了です。

これでフロントマスターシリンダーオーバーホール

完了しました。

 

 

次はリヤマスターシリンダーの作業に入ります。

 

リヤマスターシリンダーオーバーホール

以下のパーツで全部です。

※写真右上のマスターシリンダー本体は注文していません。

磨いて塗装した後の物の写真を載せているだけです。

 

もちろんマスターシリンダー本体

通常交換しませんので悪しからず。

 

リヤマスターシリンダーの場合は

プッシュロッドダストブーツが単体では注文できないので

プッシュロッドアッシーで手配する必要が有ります。

 

まずリザーバータンクホースを固定している

スナップリングを外します。

 

スナップリングを外すとOリングが出てきます。

これを新しいものに交換します。

次にプッシュロッドを外していきます。

 

プッシュロッドを外す為には

プッシュロッドダストブーツの奥に入っている

スナップリングを外す必要が有ります。

ダストブーツを引っ張り上げると

スナップリングが見えます。

▼ここです。

そのスナップリングを外せば

 

中に有るピストンが外れます。

※写真ではプッシュロッドを分解しましたが

通常プッシュロッド自体は分解する必要は有りません。

 

外れました。

▼部品構成はこういう感じです。

 

ばらしたピストンを新旧比較してみます。

リアフロント程劣化していませんが

僅かながらスカート部分の張力が低下しています。

ここでマスターシリンダー本体

磨いて防腐の為に再塗装します。

 

それではリヤマスターシリンダー

新しい部品を組み込みます。

 

まずピストンを入れます。

次にプッシュロッドを入れます。

プッシュロッドの先を入れたら

次にワッシャーを入れて

その上からスナップリングを入れます。

ワッシャーダストブーツの間に

スナップリングが入る訳です。

 

スナップリングが入ったら

最後にダストブーツシリコングリスを入れて

奥まで装着します。

ちなみにダストブーツは特に固定機構は無いので

しっかりと奥まで入れるだけで良いです。

 

スプーンの後ろの様な先の尖っていない工具で

押し込むのがベターです。

 

決してマイナスドライバーは使わない様に

ダストブーツが切れます。(経験あり)

 

最後にリザーバータンクホースを取り付けます。

新しいOリングを装着して

最後にスナップリングで固定します。

これでリヤマスターシリンダーオーバーホール

完了しました。

今回はリザーバータンクブレーキホースは交換しませんでしたが

必要に応じて劣化していれば交換してください。

 

 

▼ 次の記事はこちらです。

バイク マスターシリンダー オーバーホール 3 取り付け偏