タイのバイクメーカーである
GPXの日本進出が決定しました。
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そこでGPXのバイクの特性を、詳しく見ていきたいと思います。
レジェンド150はトラッカータイプ
デーモン150GRはレプリカタイプ
ジェントルマン200はネイキッドタイプ
と極めて解り易いラインナップです。
エンジンは全て別設計ですが、共通しているのは
シングルカムの空冷単気筒エンジンという事です。
ハッキリ言ってローパワーなエンジンです。
逆に言うと燃費重視で扱い易いエンジンです。
国産勢の125クラスを見てみると
GSXーS125が15馬力
CB125Rが 13馬力
となっています。
馬力が最も高いジェントルマン200ですら
11馬力と考えると、絶対的加速を求めるバイクではありません。
ただ排気量が150~200cc有るので
トルクが太く、低回転域、中間加速や登坂では125クラスよりもパワフルです。
シングルカムのエンジンは、上の伸びは無い分
低回転~中回転域からしっかりとトルクが出るので、ツーリングでは楽で乗りやすいです。
また今回輸入されるGPXの特徴は
全てが"キャブレター仕様"という事です。
現在日本で発売されている二輪車では
全てインジェクションに切り替わっています。
(※一部車種を除きます)
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キャブ仕様の為、冬のエンジン始動時ではエンジンが温まる迄アイドリングが安定せず、高地では理論空燃比から大きくずれて、出力が著しく下がります。
燃料供給装置にキャブレターを使用しているのは
現在ではやや原始的なエンジンです。
ただカスタムの余地が有り、スロットルの動きに対して
とても自然な反応をするので、有機的なエンジンとも言えます。
その他にGPXは、価格のわりにデザインが洗練されている点や、軽くて扱い易い車体、
そしてメーターやライト、ブレーキやサスペンション等の足回りが、奢った装備を設定しているモデルが有ります。
まずメーターは3車種共に、フルデジタル方式を採用しています。
また
(DEMON150GR)
(GENTLEMAN200)
の2車種は共に倒立式のフォークを採用しています。
また(GENTLEMAN200)は
フロントブレーキはダブルディスクでキャリパーには
ラジアルマウント方式を採用しています。
結構こういった細かい点が、バイク好きのユーザーにも
響くのではないでしょうか。
実際にはこの程度のバイクではダブルディスクはオーバースペックで、シングルディスクで十分です。
デチューンしてシングルディスク化した方が、大分バネ下重量が軽くなり加速性能は上がります。
しかし見た目や装備に惹かれるユーザーが居るので、ダブルディスク化したと言えます。
また恐らくは最も売れ筋だと思われる
DEMON150GRですが
優れたデザインながら軽量で扱い易いキャラクターは
初心者だけでなく、リッタークラスの取り回しが厳しくなったベテランライダーや
その見た目に惹かれて興味を持った、リターンライダー等にも支持されるのではないでしょうか。
それにしてもいよいよ
日本人がタイのバイクに乗る時代が来たという事です。
2000年代の様に工業製品は日本が最強だった時代が、途上国の技術力の向上と共に、徐々に形勢が変わってきています。
まだまだ日本勢の品質には敵わないものの、やがては日本製品が追い越されていくかもしれません。
今回のGPXのラインナップには正直勢いを感じます。
今後街でGPX製のバイクを見かける日がやって来そうです。
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