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はじめに
バイクで日本一周をする上で、どんなバイクを選べば良いのか
また日本一周をする中で、バイクの特性による違いを考えてみたいと思います。
ちなみに私は2020年に3ヵ月(94日)かけて日本一周をしました。
▼ 私が日本一周に使用したバイクです。
バルカンS 650cc
▼ 日本一周の記事はこちら
そこで日本一周に適したバイクとは、どんなバイクなのかを考えていきます。
排気量による違い
【50 cc】原付一種
日本における最小排気量のバイクです。
ちなみに50ccと言うのは日本だけのローカル規格で、世界では存在しません。
やはり50ccの原付では日本一周は厳しい、というのが現実です。
決して小排気量をバカにする気は、さらさらありませんが
50ccでは何よりも
30キロ規制&二段階右折、という公道を走るうえでの強烈な制約が有る為に
原付での日本一周は不可能では無いものの、最もハードルが高いと言えます。
またどうしても50ccクラスのバイクは、走行性能が低く
日本一周の中で走りを楽しんだりする、醍醐味は低くなります。
ただ車体が軽いのでどんな道でも、気負わずに行ける楽さと
フェリー、燃料代等、整備代のコストが最も低いのでコストを抑える事が出来ます。
【125cc】 原付二種
次に125ccではどうでしょうか
▼ 北海道ツーリング記事はこちら
125ccクラスは基本的には自動車と同じ法令が適用されて、二段階右折や30キロ規制の制約が消えて、日本一周では比較的選びやすいクラスと言えます。(※ 自動車専用道路、高速道路は走れません)
また加速しようと思えば、右車線をリード出来る位の加速力を持っているので、50ccのように四輪車に右側からガンガン抜かれる事も無くなります。
125ccクラスは問題なく日本一周する事が出来ます。
ただ125ccが日本一周ではベストクラスかというと
北海道を125ccのバイクで一周した、私の経験から言うと
‶ 長距離はキツイ ‶というのが本音です。
具体的にはホイールベースが短い為に、直進安定性が低く
60キロを超える速度では神経を使います。
また小径ホイールなので、路面のギャップに対して反動が強く、ハンドルが暴れやすいです。
また幹線道路では常に高回転で走るので、振動がキツイです。
そういう意味で125ccクラスは快適性は無いものの
現実的に日本一周が出来るクラスという事が言えます。
また125ccでの日本一周は、50cc同様に燃料代やフェリー代、整備代など、格安に抑えられるというメリットがあります。
また悪路でも車体が軽く、取り回しの不安が無いので
何処にでも停められるというのも強みです。
つまり50ccのコストを抑えられる良い所に加えて、走行性能を強化している事に加えて、車両価格も安く
コストを抑えたい日本一周では、最も選択しやすいクラスです。
【250cc】 中型自動二輪
次に250ccです。
やはり日本一周ではこの位の排気量と車格が有ると安心です。
250ccクラスになると車体は一気に大きくなります。
また沢山の荷物も積載出来て、走行安定性が高いです。
タイヤやサスペンションの性能も高くなり、その分車体も重くなりますが、走る楽しみが大きくなるのが、この250ccクラスです。
またいざという時に高速道路を利用できるという、切り札が有るのも心強いです。
ただ幹線道路などではどうしても、エンジン回転数を上まで回さなくてはならないので、長距離では疲れる面もあります。
また日本一周では、どうしてもキャンプ場や林道等の悪路で、バイクを駐車しなくてはならない場面が多くあります。
そんな時は250ccクラスだと、そこまで車体が重くは無いので対応しやすいです。
ハッキリ言って日本一周では
250ccクラスが一番適していると思います。
ただ50cc、125ccクラスに比べると、フェリー代、タイヤ代、有料道路の通行料が一気に高くなってしまいます。
【400cc以上】中型、大型自動二輪
やはり1日300キロ近くを毎日走る事を考えると
大きなエンジンでゆったりと走るのが一番楽です。
そういう意味で日本一周では
400cc以上の大きいバイクが適している訳ですが
ただこのクラスのバイクでは、唯一気を付けなくてはならないのが
‶ 取り回し ‶ です。
重量車は悪路での取り回しに注意!
ただでさえ重量が大きい車体に、日本一周では沢山の荷物を、積まなくてはなりません。
フル積載状態だと重量が増すだけでなく
重心が高くなり、リヤヘビー(後輪に重量が掛かっている状態)になるので、普段の状態よりも、取り回しが大変になってきます。
その為、低速でのふら付きが発生しやすくなります。
また日本一周では、どうしても無料キャンプ場や
観光地等、未舗装路を走ったり駐車したりする必要が有るので、重量級車は
立ちゴケリスクが付きまといます。
また立ちゴケリスクは重量級で有る程、リスクが高くなります。
125ccクラスではバイクが転倒しても、重症になる事は少ないですが
400cc以上で転倒すると、自重の重さで簡単に
シフトペダルやクラッチレバーが破損します。
当然最悪は自走不能になり、レッカーのお世話になる事も珍しくありません。
そういったリスクを考慮すると
400cc以上のバイクでの日本一周は疑問符が付きます。
ベテランライダーの場合は、大きなバイクの扱いに慣れているので、文句無しに400cc以上のバイクが日本一周には、ベストチョイスだと言えます。
日本一周バイク ランキングベスト3
さて、それでは早速、日本一周に適した具体的なバイクの
最有力候補を考えたいと思います。
第3位
スーパーカブ110
やはり日本一周と言えば、カブと考える人も多いと思います。
スーパーカブは何と言っても、高い積載性と
車体の軽さから来る、乗りやすさが最大の強みです。
また車重が軽いので、悪路や傾斜地でも不安無く何処にでも停められるという、安心感が有ります。
ただどうしても、非力なので長距離では疲れます。
比較的大学生等の若い方が選択する事が多いです。
第2位
Vストローム250
何と言ってもオフロード走破性の高さにに加えて
フルパニアのアクセサリー設定が有るのが嬉しい装備です。
軽量、積載性、程よいパワーと
どれをとっても日本一周に適したバイクだと思います。
ただ唯一難点なのがシート高です。
シート高800mmを超えるので
小柄な人ではつま先がツンツン状態になり、フル積載では車体がふら付いた時に、立ちゴケしやすい事があります。
身長が170センチ程度有れば、問題ありません。
第1位
エストレヤ
やはり日本一周では1カ月以上もの間、バイクに乗り続けなくてはならないので、パワーだけでは無く
■ 積載性
■ 車体の軽さ
■ 低回転域のトルク
これらが重要になってきます。
またそれ以外にもエストレヤは特筆して乗りやすいという
カタログスペックには現れない特徴があります。
それはシート高735mmという、誰にでも扱える
シート高に加えて車体重量160キロという、比較的軽量な車体
そして絶対的スペックは低い物の、単気筒ロングストロークエンジンの特徴でもある
低回転域からフラットに発生するトルクが、とても扱い易いです。
フル積載状態でもアイドリング付近から、メリハリの有るトルクがクラッチミートし易く、アクセルを開ければ元気よく加速してくれます。
また空冷単気筒エンジンという、シンプル設計もトラブルが少なくタフなバイクです。
それら総合的に考えると、エストレヤが日本一周に最も適したバイクであると考えます。
しかし、エストレヤは現在は廃盤になっているので
新車では在庫のみになっております。
そこで新車で手に入って最新設計の日本一周に適したバイクと
考えると……
レブル250 です。
パワー、積載性、取り回し、シート高
全ての面で日本一周に申し分無い性能を持っています。
唯一難点なのは、レブル250のエンジンは
ショートストロークの高回転型エンジンなので、フル積載状態や悪路では扱いづらい面もあります。
そう言った面ではエストレヤの様な、ロングストロークの低回転型のエンジンの方が有利ではありますが
それでも現行車という部分で、レブル250は新車で購入できるバイクという面では選択しやすいバイクです。
最後に
この3車種は、あくまで個人的意見なのであしからず。
また大柄な人ならCRF1100アフリカツインや
ツーリングファミリーも選択肢に入ってきます。
ただ、いかんせん重量級車は乗り手を選ぶ部分が有ります。
またCB400SFや
ニンジャ等のレプリカは
高回転型エンジンに加えて、悪路ではセパハンはコントロールしずらく
様々な道路状況に直面する日本一周では、最適とは言えない面が有ります。
ちなみに廃盤になったエストレヤですが、今年の秋に名称を変更して復活する事が確定しています。
メグロS1と言う名称でエンジンを230ccにダウンサイジングしての復活です。
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