さてバイク車体から、フロントフォークを取り外しました。
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フォークのトップキャップを外して、フォークオイルを排出します。
初めにトップキャップを緩めておく理由は、この段階でトップキャップを回そうとしても、フォーク本体を固定するのが難しいからです。
予め緩めてあるので、簡単にトップキャップを外す事ができます。
スライドメタルを取り出します。
シールスペーサー、スプリングを取り出します。
今回はフォークオイル交換のみをするので、これ以上はバラしません。
排出したフォークオイルです。
新車から22800キロ走行した状態ですが、これだけ汚れているのは驚きです。
フォークがへタル1番の理由は、フォークオイルの粘度が下がって、路面のギャップに対する反応が大きくなる事です。
またそれ以外にもスプリング張力の低下や、各部品の摩耗等もヘタリの要因になります。
フォークを何度か上下に動かした後、さかさまにして古いオイルを出します。
想像以上に、フォークオイルは汚れてました。
黒いのは鉄粉です。フォークのパーツがこれだけ摩耗しているという証拠でもあります。
スライドメタル、スプリング、シールスペーサーをパーツクリーナーで洗浄します。
そして新しいフォークオイルを用意しておきます。
バルカンSのフォークオイルはG10番です。
1ℓ有ればフォーク2本分間に合います。
適当な容器。
油面調整に使う定規
時間に余裕があれば、フォーク内に灯油を入れて何度かストロークさせて、フラッシング(洗浄)しましょう。
それでは早速新しいフォークオイルを、入れていきます。
新油はこんなに綺麗です。
バルカンSのフォークオイル量は385mlです。
今回の様に全バラシをせずに、フォークオイルのみ交換する場合は、フォーク内に古いオイルが残っているので、オイル量で組み込んではいけません。
この場合は油面の高さで組みます。
指定量よりも30ミリ位少ない量を入れます。
フォークオイルを入れたら、エア抜きをします。
フォークを15回位ストロークします。
これで各部に溜まっている、空気が上まで上がってきます。
エアーが上がってこなくなったら、油面調整に入ります。
バルカンSの油面は(115ml ±2ミリ)です。
油面の図り方は、スプリング、スライドメタル、シールスペーサー、を抜いた状態で、フォークの先端から油面までの距離を測ります。
誤差の許容範囲は2ミリです。
正確に測りましょう。
油面調整ツールを使えば、楽にできます。
油面調整が終わったら、フォークのパーツはこの順で組み込みます。
まずはスプリング
シールスペーサー
スライドメタル
そして最後にトップキャップ。
トップキャップはスプリングによって押し上げられているので、押し下げながらネジ穴に入れて締めます。
レンチで絞めこみます。
この段階ではフォークの固定器具が無い限り、本締めは出来ないので締められるところまで締めて、最後の本締めは
車体に取り付けた後で行います。
この作業を2本行って、フォークのオイル交換が完了しました。
次はいよいよ車体に組み付けます。
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