今回はヘッドライトの向きを調整する方法を解説します。
正式には‶ 光軸の調整 ‶ と言います。
車検では 光軸 は必須点検項目になり
適正範囲からずれていると
車検には受かりません。
具体的にはヘッドライトは
ロービーム 40メートル
ハイビーム 100メートル
を照らす事が定められています。
また光軸が下方向にずれいていると、適正な明るさが得られず危険です。
逆に上方向にずれていると、ヘッドライトが対向車の目を照らす事になり
最悪の場合、対向車が視界を失って正面衝突という事にもなりかねません。
なのでヘッドライトの光軸を、適正に保つ必要が有ります。
という訳で早速光軸の調整方法を解説します。
まず今回はあえて、分解してヘッドライトユニットの原理を解説します。
※ 光軸の調整には分解する必要はありません。
ヘッドライトユニットの裏側に、光軸の調整機構が備わっています。
それでは早速調整方法を解説します。
まずはハンドルを左に目一杯切ります。
そうして、ヘッドライトユニットの裏側を除くと
調整ボルトが見えます。
拡大します。
この調整ボルトにドライバー入れて調整します。
こんな感じです。
この状態で壁などにヘッドライトを照らして、現在の光軸をスマートフォン等で写真を撮ります。
そうしたらドライバーで光軸を調整します。
時計回り → 下がる
逆時計回り→ 上がる
調整したら再びスマートフォン等で、写真を撮ってどれ位光軸が変わったかを確認します。
そうしたら実際にバイクに乗って、ロービームがどれ位先を照らすかを確認します。
大体、前方50メートル位まで、明かりが届いていれば問題ありません。
逆に70~80メートル位まで、明かりが届いていると、上向き過ぎです。
この場合、対向車の視界にライトが照射する事になります。
もちろん論外なので、適正値に調整しましょう。
光軸調整は奥が深いです。
つまりはライトが上向き過ぎると、対向車を目を照らして大迷惑となり
逆に下向き過ぎると、自分の前方と視界が暗くなって前方の状況判断が遅れます。
ポイントは対向車の視界を照らさない
ギリギリの範囲で上向きにする事です。
光軸の位置が良く解らない場合は、素直に整備工場に持って行って調整してもらいましょう。
そしてその調整後の光軸の位置を、ヘッドライトを壁に照射して写真で記録しておけば、適正値が分ります。