さてアクスルナットが非常に大きな力で締まっており、通常の作業ではアクスルナットを緩める事は出来ませんでした。
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さて大型のレンチを使用しても
アクスルナットを緩める事は出来ません。
こういう場合は他にも
アクスルナットを緩める方法が幾つか有ります。
① レンチに延長パイプを使う
② さらに長いスピンナーハンドルを使う
③ インパクトレンチを使う
④ ショックハンマーを使う
今回は4番目の"荒業"を使います。
ショックハンマーです。
この方法は危険を伴うので、整備作業に不慣れな人はやらないでください。
やる場合は自己責任でお願いします。
同じ様に足で供回りを固定しておきます。
アクスルナット側のレンチの頭を
ショックハンマーで叩きます。
レンチが外れない様に
手で緩める方向に力を与えながら支えます。
そうしないとハンマーで打った後に、レンチが外れて自分やバイクにヒットしてきます。
それではハンマーでレンチの頭を叩きます。
カーン!!
この方法で緩みました。
ハンマーでレンチを叩く場合は、レンチにも瞬間的に大きな力がかかるので
以下の3点に気を付けましょう。
■ 叩くレンチを支えておく
レンチを支えておかない状態でハンマーで叩いていしまうと、レンチがナットから外て、その際にナットの角をかじってしまい、ナットにダメージを与えてしまいます。
■ 絶対に叩く付近に手や指を近づけない事
ショックハンマーは非常に大きな力を発生させます。
人間なのでどんなに気を付けても、手元が狂う事が有りますので、レンチを支える時はレンチの頭付近は持たないで、レンチの中心辺りを持ってレンチを支えましょう。
■ 叩くポイントはレンチの頭をピンポイントで打つ事
叩いた後ハンマーが慣性で暴れない様に、極力叩くポイントに対して、垂直方向に叩く事。
ハンマーを曲線的に振り下ろすと、叩き終わった後に慣性で自分の方向に向かってきます。
ちなみにこのショックハンマーを使う方法は、正直余りお勧めしません。
そもそも作業が危ないし、非常に大きな力が発生するので、万が一手にヒットしたら即、大怪我になります。
なのでこのショックハンマーを使ってナットを緩める方法は、最終手段と認識してください。
もっと安全でお勧めする方法は上記の
①レンチに延長パイプを使うか
②のさらに長いスピンナーハンドルを付かう方法です。
この場合も反対側のアクスルシャフト側のナットが供回りしてしまうので、アクスルシャフトナットにも延長パイプを入れて、地面に引っかかる所まで回して固定します。
あるいわ上記の
③インパクトレンチを使う方法が非常に簡単です。
ただ、インパクトレンチを購入する場合は、インパクトレンチの最大トルクに留意する必要が有ります。
インパクトレンチでも自動車のホイールナット用だと、最大トルクが100N・m程度しかなく
27サイズのアクスルナットは緩みません。
最低でも250N・m以上の物を選びましょう。
▼最大トルク250N・m
私の場合は、手持ちにショックハンマーが有ったので、新たな工具類を増やしたくない為に、ショックハンマーを用いました。
新車時のアクスルナットはどういう訳か、非常に大きなトルクで締め付けされていて、ハンマーで叩いて緩んだ後も
手ではビクともせず、引き続きハンマーで叩いて半回転程緩めて、やっと手で回る様になりました。
何でこんなに強く締まっているのか不思議です。
無事アクスルナットが緩める事が出来たので
やっと本丸のチェーンを調整する作業に入って行きます。
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