チェーンとスプロケットの取り外しと
消耗具合の確認が終わったので
スプロケットを組みなおして
新しいシールチェーンを取り付けます。
▼前回の記事はこちら
早速スプロケットにチェーンを通します。
次にジョイントピンにグリスとゴムリングを装着します。
ピンの周りにグリスをたっぷりと塗布します。
そこにゴムリングを入れます。
さらにゴムリングの内側とピンの間に
グリスを多めに塗布します。
その状態でチェーンに接続します。
チェーンを接続したら先程と同じ様に
ピンの周りにたっぷりとグリスを塗布します。
次にゴムリングをピンに入れて
ピンとゴムリングのスペースに、再度グリスをたっぷりと塗布します。
最後にピンの上からプレートを装着します。
このシールチェーンはセミクリップ方式なので
簡易的にカシメを行う必要が有ります。
本来はカシメ工具を使うのが1番良いのですが
ウォーターポンププライヤーで代用できます。
かなり力を入れないとプレートとピンが圧入されません。
コツは左端、真ん中、右端の三か所を
それぞれ別々に挟む事です。
ピンのクリップは入る溝が見える所まで
圧入できればクリップを入れます。
クリップの向きに注意してください。
チェーンの進行方向側が
クリップの口が開いていない側です。
ドライブチェーンの装着完了しました。
最後にチェーンのたるみを調整します。
やり方はまず後輪のアクスルナットを緩める為に
割りピンを取り外します。
▼割りピン
割りピンの足をペンチで真っすぐにして
引き抜きます。
そしてメガネレンチでアクスルナットを緩めます。
後輪のアクスルナットを緩めたら
この2か所のチェーンアジャスターナットを
締めていくと、チェーンが締まっていきます。
反対にナットを緩めるとチェーンが緩んでいきます。
チェーンのたるみ量は車種によって違うので
詳しくは自分のバイクのたるみ量を確認してください。
KSRの適正たるみ量は(10~25mm)です。
▼ 詳しいチェーン調整の方法はこちら
チェーンの調整が終了しました。
次にスプロケットカバーを取り付けます。
初めて知ったのですが
このスプロケットカバーにはチェーンガイドと
ダンパー機構が備わっていました。
万が一チェーンが緩んで外れそうになったら
この金属製のガイドでチェーンの脱落を防止する訳です。
しかも取付ボルトには
ゴムダンパーが前後に装着されています。
こんな小さいバイクでも
細部までしっかりと作られていると感じました。
これでドライブチェーンの交換が終了しました。
ちなみに今回ノンシールチェーンで
13000キロで交換となった訳ですが
シールチェーンは2万~4万キロは持つので
もう交換する日は来なさそうです。
ちなみに調べてみたところ
このクラスで最強の強度を誇るのは
RKのゴールドとブラックタイプです。
▼リンク
メッキを施した後に電着コートを施して
二重の徹底した表面処理により
究極の防錆効果を発揮しています。
他社の場合は520以降のサイズでは
メッキ処理を施したラインナップが有るのですが
420サイズのシールチェーンでは
メッキ処理のラインナップが有りません。
メッキ処理はチェーンの錆を協力に防ぐので
メンテナンス頻度が大幅に減るのでとても重要です。
恐らくメッキタイプなら雨ざらしの状況を除いて
年に1度のグリス塗布で十分でしょう。
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