バルカンSを購入して早2年半が経ちました。
最近気づいたのですが
購入以来まだ1度もチェーン調整していません。
そして距離を見てみると
(5500キロ)
以前1000キロ時と2000キロ時に、チェーンの張りを確認した時に、まだ規定値以内だったので
それ以来チェーンの張りを確認する事をすっかり忘れていたのです。
これは、いかん……。
確か新しいドライブチェーンは初期伸びするはずです。
「初期伸び」とは
新しいチェーンは、ピンとブシュ間の当たりが出ていないので、接触面積が小さく
単位面積あたりの圧力が高いので、接触部分が早く摩耗します。
しかしその後はピンとブシュの接触面が、増えて広くなるので、単位面積あたりの圧力が減って、圧力が分散されるので
摩耗速度は遅くなります。
という訳で早速チェーンの張りを確認してみます。
バルカンSのチェーンのたるみの規定値は
(10~20ミリ)です。
クルーザーだからか、チェーンの遊びが少ない設定です。
新車から1度もチェーンを調整せず
5500キロとは流石にやばいかなと
思いながら見てみると
予想していたよりも、チェーンは伸びていません。
計ってみます。
チェーンのたるみ量は(38ミリ)でした。
規定値の上限が20ミリなので
その伸び率は規定値より僅か
18ミリオーバーに留まっていました。
このシールチェーンは優秀です。
新車時から1度もチェーン調整していなくて
5000キロ走って、高々18ミリ程度しか伸びていないのには驚きました。
(EK520MVZL3)
江沼チェーン製でした。
KSR110なんかは、新車時はノンシールチェーンが装着されているので
500キロも走ると、もうけっこう伸びてました。
シールチェーンでさえ1200キロ走行で
15ミリも伸びてました。
流石シールチェーンです。
私の想像よりも現在のシールチェーンは高性能で
いわゆる初期伸びも無いようです。
(※5000キロで初期伸びとは言えないので)
江沼チェーン製作所は初期伸びを抑える為に、チェーン制作時に予め張力を加えて
接触面の歪みを除去しています。
江沼チェーン製作所は初期伸び対策を謳っている通り
初期伸びはしないという事を実証した形になりました。
※420サイズのシールチェーンは、江沼製シールチェーンでも初期伸びしました。
恐らくラインナップによって
初期伸び防止の処理の有無が有るのでしょう。
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